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2013年10月

着物でお出かけイベント「西陣織りの帯づくし・・・の1日」

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10月27日(日)は、着物通販いち利モールのお出かけイベントでした。


◆今回のイベントは、

西陣織に触れて、お話を聞いて楽しむ一日。


京都の伝統文化を代表する西陣織りが後世に本当に良いものを残していくことができるのか・・・
そんな危機感をもった、有志による展覧会と座談会。お庭を眺めながら、現場の方の専門的なお話を聞く。
そしてお茶を一服・・・

といった主旨のイベントでした。
参照)http://kodo-kan.com/obi/


まずは、集合してお昼ご飯を食べながら着物談義。

半衿を手早くつける方法について熱いトークが繰り広げられました。
テープでつけるのもよいけど、跡になるし・・
こうなったらもっと短い半衿が欲しい!などといった意見もいただいたのでした。

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お腹も膨れたところで、目的地弘道館へ。
途中、足腰の神様と言われる護王神社に、ちょっとだけ寄り道。

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さて、今回のメインイベント。
弘道館にて西陣織りの帯を見る!です。
紅葉をテーマとした帯が所狭しと並んでいます。

皆さん熱心に帯を見る見る・・・

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途中、西陣織りの社長さんや職人さんがその帯について
説明をしてくださいました。

日ごろなかなか作り手の声を聞くことができないので、
皆さん熱心にお話を聴いていらっしゃいました。
(ちなみに販売は一切ありませんでした)

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そして・・・

プロジェクタを使って
・染屋さんに糸が届いてから染め上がるまでの工程
・蚕は大きくても小さくても糸の長さは同じで太さが違う、
・美智子様が育てていらっしゃる蚕のお話、
・日本産の蚕は0.数%で、ブラジルやベトナムからも輸入していたが今はほとんどが中国

などといったお話もしていただけたのです!

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最後は、お茶&お菓子でまったりと。
茶器も1客ずつ違ったデザインで楽しませていただきました。

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前回のおでかけに引き続き、今回も「おもてなし」を楽しめたのではないかと思います。


最後は恒例の記念撮影。
皆さんとても素敵な笑顔です

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ご参加いただいた皆さまお疲れ様でした!

イベントを開催するたびに、皆さまから色々なお声をいただけて
感謝しております♪

今後とも宜しくお願いいたします。


【お知らせ】
12月のお出かけイベントは
勘三郎に再び会える!「春興鏡獅子」 シネマ歌舞伎を観にいこう!
です。

次回のイベントの目玉は
1.勘三郎さんにゆかりのある演劇評論家 宮辻政夫さんから、
「春興鏡獅子」にまつわる話を上映前に聞ける
2.映画の後、演劇評論家 宮辻政夫さんと茶話会
3.最後はイタリアンランチを食べながらワイワイおしゃべり!

でも一番は・・・あの勘三郎さんに会える!でしょうか♪

申し込み開始は10月31日(木)予定です。

お楽しみにお待ちください♪


★==いち利モールおもてなしセール開催中==★
小紋&名古屋帯おもてなし価格は10月31日まで!
紬&袋帯おもてなし価格は11月1日よりスタート!
長襦袢・小物類もお見逃しなく!
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紅葉狩りの写真をちょとしたテクニックで上手に撮影するの巻~着物大好きコミックエッセイスト ほし わにこ連載コラム「オトナの着物生活」~

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やっと秋の気配が感じられるようになった今日このごろ。山の上では、紅葉も始まっているようです。
猫の額の我が家の庭の植物も、不如帰に秋明菊と、着実に秋の花が咲いています。

 紅葉の季節は、寒すぎず、暑すぎず、袷で楽しく外出できるベスト・シーズンと言ってもいいかもしれません。
 

 ネットの紅葉特集サイトなどで、見頃をチェックしておでかけ計画を立てましょう。紅葉の名所まで行けなくても、公園の紅葉でも十分に目の保養になります。都内の公園の紅葉は、大体11月中旬以降、見頃は末頃でしょうか。

 コーデももちろん紅葉や秋ならではのモチーフで決めていきたいですよね。

よく、紅葉は霜が降ってから、といいますね。
紅葉と言えば鹿。それからリスやドングリなどの木の実のモチーフも可愛い!

 私がこの時期使うのを楽しみにしているのは、紅葉の絞りの入った帯揚です。
地紋も紅葉なんですよ~。結び目のところに丁度うまく紅葉が出せるとすっごく嬉しいのです(自己満足)。

 こういう「季節限定」のお楽しみは、面倒で贅沢だけど、それがまさに着物の醍醐味なんですねえ。。。

帯揚


さて、コーデも決まったら、赤や黄色に染まった木々を楽しみ、せっかくなので素敵な着物姿の写真を残しませんか。

 桜もそうですが、木の前で写真を撮るのは、結構難しいものです。
高いところにある葉と同じフレームに収めようとすると人物が小さくなりすぎるし、人物をアップにすると木の幹しか写ってなかったり(^^;)

 目線のあたりまで下がっている照葉の枝を探して、そっと手を添えてみたり、なるべく紅葉と一緒に写るようにしてみましょう。紅葉が遠景の場合は、カメラマンが少し離れて人物をズームで撮るようにすると、背景はボケますが、人と背景の距離が縮まって見えますよ。
 

 あとは光に気をつけて。木漏れ日の下で写真を撮ると、顔が葉っぱの陰で、まだらになったりしがちなんであります。自然光が一番ですが、あまりに日があたりすぎて顔が白く飛んでしまうようなときは、逆光でフラッシュをわざとたいても、ふんわりと雰囲気のある写真になります。

 写真をとる前には、さっと着崩れをなおしてから撮るとあとから写真を見てがっかりしなくて済みます(襟だの帯揚だのがぐちゃぐちゃで何度がっかりしたことか(涙))。


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 最後にこれは写真スタジオで盗んできた禁断の秘技(というほどでもないけど)ですが、100円ショップなどで紅葉の造花を買って、カメラの前でかざしてとると、背景がイマイチでも超紅葉写真になりますよ~\(^O^)/

※くれぐれも公園などで木の枝を折らないようお願いします(^^;)

 じゃあわざわざおでかけしなくていいじゃん? とは言わないで、着物で本物の紅葉狩り、満喫してくださいねっ。



====着物通販いち利モール セール情報====
10/22(火)16時より~11/11(月)まで
「バイヤーおもてなし価格セール」開催!

小紋セール・名古屋帯セール(10-/22-10/31)紬セール・袋帯セール(11/1-11/11)帯揚・帯締め・帯留め・長襦袢(10/22-11/11)期間中
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おもてなしに感動!着物通販いち利モール着物でお出かけイベント報告

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10月26日(土)
京都の名刹戒光寺で着物通販いち利モールの着物でお出かけイベントでした!

当日は
老舗矢尾治さんの精進料理(お茶席などの御用達の美味しいお弁当)をいただいて
戒光寺の重要文化財をガイドしていただきながら拝観
そしてメインは!
小川流お煎茶のお点前を体験!

お茶をいただくだけのイベントはあれど、お点前まで体験できると
なかなか珍しいイベントとなりました。

当日は小川流の師範のおもてなしが素晴らしく。
初めてお茶席を体験する方も楽しく満足いく内容となりました。

それでは当日のお写真を!

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小川流の点前座。
小川流のお煎茶は、お湯のみにたっぷりでなく、
滴々といって、2,3滴しぼりきったものをいただきます。
このお味が・・・・素晴らしい!1滴のお茶で心を揺さぶられるという
未だかつてない感動が・・

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しつらえも・・素敵♪

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まずは八尾治さんの精進料理。細やかな味付けと季節の京野菜で
見た目もお腹も満足♪

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お腹が一杯になったところで自己紹介しながらワキアイアイと

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戒光寺の重要文化財を説明を受けながら聞きます。
後には十六さんと呼ばれる大きなお釈迦様が・・・

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いよいよ、メインイベント。お茶席体験。
まずは先生が見本のお点前を。
この時間、しんと静まり返って無の境地というのを体験しました・・・

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さて。参加者の皆さんのお点前タイム。
慣れないなか、皆さんお上手にお点前をされていました。

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美味しいお茶菓子もいただき・・・

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最後は先生を囲んで記念撮影!


今回のイベントでは、小川流の心からの「おもてなし」をいただきました。
先生を中心にスタッフさんが、きびきびと動いて、参加者をもてなしていただきました。

はじめての試みでしたが、次回は形を少し変えて、また企画してみたいと思っています。

参加者の皆さん、そして小川流の先生、スタッフの皆さんお疲れ様でした!


◆次回のイベントは
(残席僅か)11/24日(日)東京 コラム「オトナの着物生活」でおなじみの
ほし わにこさんトークイベント&ランチ会
http://ichiri-mall.jp/tokushu/05.php

(12月7日開催)勘三郎に再び会える!「春興鏡獅子」 シネマ歌舞伎を観にいこう!
勘三郎さんにゆかりのある演劇評論家さんをお招きして、上映前に映画の説明。
その後は一緒に茶話会も♪
募集は10/31予定です。

着物でハロウィンコーデも楽しい!妄想コーデその5の巻~着物大好きコミックエッセイスト ほし わにこ連載コラム「オトナの着物生活」~

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10月も後半になってやっと袷が楽しめるかな? という気温になってきました。でも暑い!暑い!
いやもう、本当に先週のおでかけは悩みに悩んで単衣にしました。


新宿区の中井で桜が咲いているよ!という話を聞いて、用事のついでに望遠カメラをぶらさげて行って見たら、本当に咲いていました! これだけ暑かったら、春も来たかと思いますよね(´Д`)
桜


狂い咲き」というのでしょうか。蜘蛛の巣がはっていて、なんだか物悲しく。頭のなかで「花ぬすびと」(明日香)という曲がぐるぐるしてしまったヤマハポプコン世代のわにこです(古)。

 余談はさておき、今月の妄想コーデは日本でもすっかり定着してきた感のある「ハロウィン」を着物で楽しんじゃおう!コーデです\(^O^)

キャプチャ

◆妄想コーデページ

http://bit.ly/19Kbuc4







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黒のお召に蝙蝠かな?おばけちゃんかな?と連想もできそうなユニークな抽象柄の帯に魔女帽子をかぶったら立派なハロウィンコーデ。

ほかにも、オレンジと黒を組み合わせてもいいですね!(ジャイアンツの応援と間違われないよう注意(笑))

 


決め手にハロウィンを連想させる、おばけ、蝙蝠、黒猫、魔女、カボチャ……それにお菓子(笑)ということでこんな帯留を主役にしてみては。


帯留
(ハロウィンコーデに使いたい帯留)

馬籠静さんの清水焼の帯留は、可愛い絵柄の季節のものがたくさんあって、しかも1,050円というプチプライスが魅力! いろいろ揃えたくなっちゃいます。

このおばけちゃんも先日入荷したばかりなのにもうソールドアウト。
本当に早い者勝ちなんですよね〜! チェックが欠かせません。

 


子どもたちが仮装して「トリック・オア・トリート (Trick or Treat) 」(お菓子くれなきゃイタズラしちゃうぞ!)と練り歩くというハロウィン。

うちのご近所でも、ハロウィンイベントがあって、普段は慣性な住宅街にどこにこんなに子どもがいたのかと思うくらい、仮装した子どもで溢れ返ります。

皆、とっても可愛いのです!

 


今年はうちの子どもは本人の希望により、ゴジラのきぐるみパジャマで参加しましたが、一昨年は親の趣味でウールの着物を着せたんです。

日暮れに行われるイベントなので、ちょっと人気のない道を歩いていてすれ違うと、相手の方がちょっと「ビクッ!」としてました。ミイラやオバケの仮装より、着物の子どもの方が日本人にはリアルに怖い「おばけ」に見えるのかもしれませんね(汗)。

みなさまも、ハッピーハロウィン! お楽しみ下さい。


<いち利モール>
ハロウィンコーデ
着物 お召
http://ichiri-mall.jp/ap/prd0082316000.html
西陣九寸名古屋帯【木原織物】
http://ichiri-mall.jp/ap/prd0225402041.html
刺繍半衿(ソフトタッチスエード)
http://ichiri-mall.jp/ap/prd0232936005.html
正絹帯揚(市松地紋)
http://ichiri-mall.jp/ap/prd0222036011.html
リバーシブル三分紐【いち利×七緒】
http://ichiri-mall.jp/ap/prd0233404000.html

★いち利モール 帯留一覧
http://ichiri-mall.jp/ap/icCE/so4/iq54/page1.html





七五三の筥迫(はこせこ)と母着物の巻~コラム オトナの着物生活~byコ着物大好きミックエッセイスト ほし わにこ

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七五三のシーズンですね。デパートの呉服売場に可愛い子ども着物がディスプレイされていたりして、きゅーんとしてしまう今日このごろ。

 七五三は11月15日ですが、日にちにこだわらず前後の土日で祝うことが多いようです。
早いと10月の後半から。ピークを過ぎてからゆっくりお参りされる方も。
このシーズンの土日はお祝いされるご家族も多いので、意味もなく神社を覗くのが楽しみだったりします
(決して怪しいものではない……つもりです……(汗))



 三歳の女の子の被布も可愛いし、五歳男子の袴もりりしい。

七歳女子の四つ身の着物を見ると「大きくなったな……」とじーんとしてしまいます。
それがただ通りがかりで全然知らないお嬢さんだったとしても(笑)、親御さんのお祝いの心が伝わって、感動するのでしょう。


 レンタルも気軽ですけれど、十三歳まで長く着られる四つ身を誂えたり、お母様やおばあさまの着物を受け継いで仕立て直したりするのも着物ならではの素敵なお祝いになりますよね。

 そして房好きの私としては、被布の房や、七歳の女の子が胸にしまっている
筥迫(はこせこ)についているおっきな房がとっても気になります!

 先日、筥迫の復刻・製作に取り組んでいる「筥迫工房」のROM筥さんにお話を聞かせていただく機会がありました。作り始めたきっかけが「七五三の娘の筥迫を自作したかった」と伺って、感動。筥迫や、つまみかんざしなど手作りでなにか添えるのも母から娘へ、心のこもったプレゼントですよね。

 七五三のものは小さいサイズですが、大人の仲間入りをする十三参り以降、成人式、婚礼のときには大きなサイズのものを使います。胸元から、たっぷりの房がこぼれているのを見ると、うっとりします。
折々に手作りで贈ったら、とてもいい記念品になりそう!!



 男子は羽織紐の大きな房がポ〜ンと丸くなっているのがこれまたいいんですけども、やはりダントツ女の子の着物のほうが着せる楽しみがいっぱい! 心の底から、女子母が羨ましいな〜と思う季節でもあります(笑)。

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 さてさて、主役の着物はもちろんなんですが、もうひとつリキを入れたいところが母の着物です(`・ω・́)キリッ 

 色無地、付け下げ、訪問着……。成長を祝う行事の着物ですから、フォーマルに袋帯で。お約束を守る、というのもカジュアルにはない楽しみが、あると思います。


 我が家は男の子がいるのですが、五歳のお祝いのときには、私は嫁入り着物の一つ紋色無地を着ました。本番の七五三のお祝いのときは、神社にお参りだけして記念写真を撮らなかったので、改めて翌年の3月11日の午前に撮影をしました。その日の午後、東日本大震災が起きた忘れられない日の想い出です。



 色無地は、子供が主役の行事の時、控えめに母としてお祝いする着物として便利なものです。自分の場合、お宮参りに七五三、卒園式、入学式と大活躍しています。お茶席にも着て行けて、色無地って便利! 1枚あると本当に使い回しのきく着物だなあと思います。



 自分の場合は嫁入りのとき、一つ紋付の色無地は袷を三枚、絽を一枚持たせてもらったのですが、色は母に任せたところ、不思議と顔映りのいい色ばかり。母ありがたし、です。

 1枚だけ、少し似合わないなあと自分で思っていた色のものがあったのですが、40歳を超えたらこれがまた似合うようになってきました。逆に若い頃そればかり着ていたものが少しあわなくなってきたり。色無地は、その色1色勝負ですから、余計にあう色あわない色がはっきりするのかも。

 あと、生地の光沢や地紋も、実は重要な要素のようです。同じ色でも、綸子とちりめんでは、違って見えますよね。若い頃は光沢のある綸子が、年齢を重ねるとふんわりとした縮緬のやさしい光が肌を綺麗に見せてくれるようです。

 自分で選ぶときは、実際顔にあてて選びたいもの。いち利モールの「さわって選べる」システムは色無地に限らず、いいシステムだなと思います。


お子さんが七五三を迎える方がいらしたら、お子さんの晴れの日の準備に加えて、色無地のお誂えなどいかがでしょうか。お父様は迷うことなく、是非羽織袴で! 想い出に残る素敵なお祝いの日を迎えて下さいね。


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★いち利モールの色無地
http://bit.ly/19eKcMN

★ほし わにこさん トークイベント&ランチ会開催!
11月24日(日)銀座にて
↓↓イベント詳細は↓↓
http://ichiri-mall.jp/tokushu/05.php

 

 

 

子どもの着物は合理的にできてます!~着物大好きコミックエッセイスト ほし わにこ連載コラム「オトナの着物生活」~

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すっかり秋めいてきた今日このごろ、袷のシーズン到来ですね。

やっぱり手持ちが一番多いですから、どれを着ようか今から楽しみです!
さて、本日の「オトナの着物生活」ですが、子どもの着物のお話です。



 先週末、子どもと一緒に「こども日本文化体験」(NPO法人ZEROキッズ主催)に参加してきました。

1年を通して「和」に親しもうということで、4月から浴衣着用でいろんなワークショップにチャレンジしています。

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 今回は茶道だったのですが、浴衣姿でお茶をいただいたり、お運びをする子どもたちの可愛さときたらもう! 水屋でお手伝いをしていたのですが、終始頬がゆるみっぱなしでした。

 子どもたちも、あま〜い練り切りの後のお抹茶を、ちゃんと飲みきっていましたよ。



 他にも書道や和太鼓、坐禅に落語に百人一首などがあり、我が家は2年目の参加ですが、最初は落ち着いて座っていられなかったうちの息子(会場脱走の前科もあり(;;))も、回を重ねるにつれて落ち着いて参加できるようになってきました。

 自分のコーデは、水屋のお手伝いなので単衣の鮫小紋に、母にもらった八寸の帯。おばあちゃんにも孫の姿が見せたいなと選びました(見えるわけじゃあないんですが、なんとなく(^^;))。

 
 で、子どもの方は、そろそろ涼しくなってきたので、コーマ地の浴衣ではなく厚手の木綿の浴衣を出してきたのですが、半年着ていなかったらもうつんつるてん。手や足がにょっきりです。あわてて揚げを伸ばしました。



 子どもの着物には、すぐ成長する子どものために「揚げ」というものがあるんですね。揚げを小さくとれば、袖丈も身丈も伸びて、長く着られるように作ってあります。毎回揚げを調整するたびに「着物ってよくできているなあ」と感心しきりです。



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「揚げ」は、肩の部分と腰の部分をつまんで縫って、丈を調節するとともに、羽織るだけで子どもが簡単に着られるように工夫されているもの。袖丈を調節する「袖上げ」というのもあるそうです。



 肩の部分の揚げがついていると、子どもの可愛らしさが引き立ちますね。この揚げをするのは子どもの間だけ。女の子は十三参りを済ませたらもう肩あげをしないそうです。「肩揚げを下ろす」という言葉には、童女が成人するという意味があるのだそう。

 今は13歳でも身長が高い子も多いので、揚げが取れない場合もあるようですが、十三参りではじめて大人の着物に袖を通す女の子のに肩あげがついているのは、成人式の振袖とは違ったなんともいえない初々しさがありますよね。



 でも、この「揚げ」の調節、面倒くさいんですよね(^^;)じっとしていない子どもの裄を測るか、着物を羽織らせて何センチ伸ばすか決めて、解いて、縫って……。正式な縫い方は、和裁をきちんと習わないと解らないのでは。



 なんですが、もともと揚げが付いている場合は、何センチ伸ばすか決めたら、その半分の長さの部分を、もともとの揚げから測って、同じように縫って、あとはもとの揚げを解けば簡単に伸ばせます。

腰揚げのダーツも、これなら簡単なので、私も普段着はざくざく縫いで自分でやってしまいます。お古をいただいたら、この逆で詰めればOK! 



 でもここでちょっとまた盲点があって、腰紐も腰揚げを伸ばしたら、下につけかえないと、帯で隠れなくなっちゃうんですよね。今回、忘れて思いっきり兵児帯の上に白い腰紐が見えてました@息子 スマン。大体前日にあわててやるのがイカンのですが(反省)。



 浴衣だけでなく、ウールや正絹の着物でも同じですから、着る回数は少なくても揚げを伸ばせば1枚の着物を2、3年は着られます。機会があったらぜひぜひお子様にも着物を着せてあげてください\(^O^)/ 礼装は窮屈かもしれませんが、普段着の浴衣やウールだったら汚しても自宅で洗えるし、兵児帯なら苦しくないし結ぶのも簡単だから、気軽に着られますよ。親子で着物もいいですよね〜。



子ども

 洋服よりちょっと動き辛いせいか、子どもが楽に着られるように工夫してあげるのも大事です。

草履がなければサンダルだっていいし、襦袢じゃなくてタートルネックなどにしても。

下着はスパッツをはかせると、はだけても親も本人も気楽(^^;)。不思議なことに、何度も着て慣れてくると、はだけなくなってきます。きっと、実際着ることで着物の所作を覚えるんですね。



 折角の素晴らしい日本の知恵が詰まった着物は伝えていかないともったいない。着物にもっと親しんで、着物が好きなキッズが増えると、日本の文化の未来は明るくなる!



 あとなによりも、日本の子どもは着物姿が似合います(笑)ほんとに可愛いんですよね。もっともっと着物キッズが増えるといいと思うわにこでした。



◆着物通販 いち利モール
ただ今コーディネート大会投票募集中!
http://bit.ly/17uEE1g


 



 


 


 


 



 


 


 



 

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