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2014年11月

いよいよクリスマスシーズン!ホワイトクリスマス妄想コーデの巻 ~着物大好きコミックエッセイスト ほし わにこ連載コラム「オトナの着物生活」~

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 冬本番になってまりましたね。寒いです!朝お布団から出られません。。。

 この夏から友人と昭和30年築の長屋を借りて仕事をしている私なのですが、とうとうこたつを設置しました。旧暦10月の最初の亥の日亥の刻に暖房を使い始めると火事にならないそうです。亥は水を司るため、そう言われているとか。

 自宅では随分前に出してしまいましたが、それにしても暖かい。ビバこたつ。しかし、根が生えてしまうので本当に危険です。和室のこたつで障子を閉めて着物で仕事をしていると、世間の流れに全くついていけなくなりそうですが(笑)。

 さて今日は、いよいよクリスマスシーズン突入!というわけでそろそろツリーが飾られたり、お家イルミネーションを始めるお宅があったり、花屋さんでポインセチアが並べられていたり‥‥と、街へ出ると気分が盛り上がり始める季節に。

 今年はとっても寒いので、ホワイトクリスマスになったりして? そんな妄想コーデをしてみました。

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 江戸小紋のあられで夜空の雪を。真っ白なクリスマス柄の帯に、赤の帯揚と緑の帯締め。半襟は、イルミネーションのようなキラキラが刺繍で入ったものを選んでみました。

 クリスマス帯のページには、真っ赤な着物や緑の着物とあわせたコーデもあり、そちらも素敵です♥

http://ichiri-mall.jp/ap/prd0235313000.html


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 帯留は、クリスマスモチーフのものがいっぱい揃っていますので、ポイントにして遊びたいですね。これも、油断しているとあっという間にソールドアウトになってしまうので、欲しいものがあったら即決!でしょうか。

 毎年直前に「あーあれがないこれがない」とイマイチ納得しきれないままのコーデになってしまいがちなのは今年でサヨウナラしたいところです(自分)。

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 最近、いち利モールでウインドウショッピング中に気になるのが、20代のいち利ショップスタッフが選んだ「ミヤコレ」シリーズ。レースの半襟や、ハっとする色の帯揚げなど、「おぬしやるな」という感じで、とてもいいアクセントになってくれそうなものがいっぱい。

 クリスマスコーデにもピッタリの三部紐も!と思ったら、あっという間に完売になっていました。http://ichiri-mall.jp/ap/prd0247223000.html

 シーズン先取りのチェック、欠かせませんね。

 皆様、どうぞよいクリスマスをお迎え下さい。

着ないにこしたことはないけれど、必要な着物「喪服」の巻 ~着物大好きコミックエッセイスト ほし わにこ連載コラム「オトナの着物生活」~

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 先週は「きものサローネレポートを書きます!」と高らかに宣言しながら、お約束果たせずすみませんでした。6日に実家のある岐阜で入院中の母の容態が急変し、帰郷。そのまま看取って、お葬式、初七日を済ませ15日に東京に戻ってきました。結局きものサローネの会場には一度も足を運ぶ事ができず、大変ご無礼をいたしました。

 後期の100人コーディネートへの参加は、友人に無理を言って振袖を搬入してもらい、代理での着せつけをお願いして無事叶いました。見たよ〜とメッセージなどもいただき、嬉しかったです。今回の自分のコーディネートテーマは「オトナの振袖」。着られる頃を過ぎても、やっぱり着たい。知ってて楽しむオトナの振袖、ということで、40代以上だろうが既婚だろうが、着てみたっていいじゃない(出歩かなければw)ということで、低めに結んだお太鼓での振袖コーデを展示しました。

 
キャプチャ


 100人コーディネートは本当にいろんなスタイル、提案があって見応えがあったよ〜と聞き、またファッションショーやトークショー、展示など3年目の今年はどうだったのか自分の目で見ることができなかったのを本当に残念に思います。皆様はお気に入りのスタイル、発見できたでしょうか?

 さて、ここからは私事ではありますが、母と葬儀と喪服のお話を少しさせてください。

 小さな頃は曾祖母、父と母、私と弟、それに叔父という大家族で育った私でしたが、小学生のときに祖母が亡くなり、中学生のとき叔父が結婚して家を出て、私も高校卒業と同時に家を出ました。

 社会人になった年、弟が交通事故で急逝。家族が、特に両親がどれほどのショックをうけたかは言葉では言い表せません。その後を追うように祖父、父も亡くなり、実家は母ひとりが残りました。

 私の喪服は、社会人になったタイミングで母が呉服屋さんに頼んで誂えてくれたのですがなかなか出来上がらず、弟が亡くなる1週間前に早く届けてくれるよう電話をしたところ、すぐに届けられたそう。

 そしてすぐに弟の葬儀で着ることになったのですが、母はあんな電話をするんじゃなかったと、何度も泣いていました。そして結局祖父、父の葬儀でその喪服を着て、今度また母の葬儀で着ることになり‥‥。今回で袖を通すのは4回目。

 着物が置いてある部屋へいくと、私の喪服が一式揃えて分かりやすい場所に置いてありました。1年半前から入退院を繰り返しての闘病生活でしたので、いろいろと覚悟をしていたのだろう一人暮らしの母の気持ちを思うと、涙が止まりませんでした。

 そんな風に母が整えていてくれた喪服。予め長着をハンガーにかけ、襦袢、帯、帯揚帯締め、足袋、草履バッグに着付の小物と並べて揃えておき、いよいよお通夜。さて着ようと思ったところ‥‥‥

 襦袢に半襟が付いてなかった〜〜〜〜(ごろんごろん)

 襦袢もハンガーにかけてみればよかった〜(ごろんごろん)

 大慌てで従姉妹に半襟を持って来てもらい、最低限の部分だけ縫ってなんとか間にあいましたが‥‥本当に私って、大事なところが抜けていて‥‥(><)「ちゃんとせにゃだちかんやないか!」(ちゃんとしなきゃダメでしょ)という母の怒りの声が聞こえてくるような気がしました(;;)

 喪服は、身内のお葬式ぐらいしか着る機会のない着物ですが、5つ紋の第一礼装。誂えてもらったものですからピッタリで着やすく、どっしりとした黒の縮緬で、気持ちがシャン!と引き締まりました。着物を作ってもらったときからは、かなり増量(汗)した自分ですが、その増量分も受け止めてくれる着物はまさに一生に一枚あればよいもの。

 悲しみは繰り返さないようにということで、喪の帯は名古屋帯で一重太鼓。小物はすべて黒一色です。深い黒に丁寧に入れられたぐし縫いの白い糸、白い紋‥‥。手にとって心地好い絹の重さを感じながら、悲しいけれど、とても美しいものだなと、しばらくぼーっとしてしまいました。

 喪主も洋装が主流になってきた今、喪の着物は必要かどうかは意見が分かれるところですが、私は大切な人にお別れをするときにこの美しい黒の5つ紋の着物を着て、背筋をのばせて良かったと思います。

 だからといって、何度も袖を通したいものではないけれど、こればかりは人の運命ですから、仕方がない。

 子に別れ、夫に別れてとてもしんどいことも多かった母ですが、愚痴をほとんど言ったことがありません。一人でなにもかも飲み込んで黙々と仕事をし、家のことをこなしてきました。

 葬儀屋さんが「こんなに皆が泣くお葬式は珍しいですよ」とおっしゃいましたが、入院の直前まで会いたい人に会い、やりたいことをやり。たくさんの方がお別れを惜しんでくださいました。

 ずっと両親はお見合い結婚だと思っていたのですが、今回、母から交際を申し込んだ恋愛結婚だったと、親戚のおじさんが教えてくれました。当時田舎で女性からアプローチすることは珍しかったそうで、いろいろあった末、結婚。そして私が生まれ‥‥。

 父の闘病のときの母の看護ときたら自分でも「ようやった」というくらい、敬服ものだったのですが、なんだか腑に落ち。亡くなる1ヵ月前に父が亡くなる時に敷いていた布団を打ち直して使いたいと布団やさんにお願いし、母の部屋には打ち上がったばかりのその布団が敷いてありました。いろいろ大変だったけど、今は身軽になり、好きな人のところに向かっているかな。

 私自身はもっと自分にできることがあったはずと、あれこれと悔いだらけだけれど、いつも前を向いていた母に習ってこれからを生きていきたいと思います。
 ありがとう、お疲れさま、お母さん。


 

きものサローネin日本橋で自分のきものスタイルを探そう!の巻 ~着物大好きコミックエッセイスト ほし わにこ連載コラム「オトナの着物生活」~

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 きもの好きの皆様ならもうチェック済みとは思いますが、今週末から来週にかけて、東京日本橋できもののビッグイベント「きものサローネin日本橋」が開催されます。今年で3回目のこのイベント、今回はなんと6日間! 週末、休日だけでなく、平日の20時まで行われているのでお仕事帰りにも気軽に寄れそうですね。


 今、どんどん再開発が進んでいる日本橋は、老舗と最新ビルが立ち並んで伝統と先鋭が面白い具合にミックスされている街。着物でおでかけすると、楽しい街です。広い大通りでも、ちょっと路地裏でも、不思議と着物がしっくりいと馴染む街。それは、江戸の昔から商業の中心であり、東海道の始点であった日本橋という場所のパワーのせいかもしれません。


 きものサローネはそんな日本橋の再開発を象徴する商業施設「COREDO室町」(前期)と「YUITO」(後期)で行われます。会場のあるビルには魅力的なお店もたくさん! COREO日本橋のB1には「日本橋案内所」があって、日本橋ならではのお土産も揃っています。


 おっと、日本橋の話ばかりしてしまいましたが、肝心の「きものサローネ」は、「とにかく着物が好き!」で意欲的な活動をされている作家、メーカー、卸、小売、着付師、スタイリスト‥‥と、とにかく着物業界の人たちが一同に会するイベントです。


 普段雑誌やネットで「これが気になる」なんて思っていたあの着物もあの帯も、あの小物も‥‥‥! 実際に手に取ってみられて、しかも作家さんやお店の方に直接お話が聞けるチャンス! これだけの規模で一般の人も見られる見本市はなかなかありません。


 しかも、とても気軽に入れます! お買い物もしなくてもいいんです。(あ、欲しくなったら買ってもいいらしいです(笑))。私もとっても楽しみにしています。


 出展ブースのほかにも、ステージがあってファッションショーがあったり、憧れの先生がたのトークショーがあったり! まさに、きもののお祭り、宝石箱やぁ〜〜〜〜!!(ヒコマロ)自分も毎日通いたいくらいです‥‥。


 今年は、前期後期で3日間ずつ出展や展示が変わります。2会場に分かれて同時開催だった昨年より、それぞれじっくり見られるかも。



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 前期は華やかなステージショーが目玉。振袖スキーな私は「ミスインターナショナル振袖きものショー」が気になって気になって(笑)(ファッションショーは事前予約あり)。実はファッションショーなんて‥‥と思っていた私ですが、展示で動かない着物を見るのと違って、やっぱり人が着て、動く着物姿はいい! いろんな趣向が凝らされていて、とても刺激的です。着物のファッションショーは、今はもうほとんど行われていないのが実情。ぜひサローネで目撃して欲しいです。


 後期はトークショーや東京の伝統工芸のワークショップがあります! ワークショップは、鼈甲や指物、刺繍等ちょっとドキドキするラインナップ。当日受付のようですので、絶対受けたい!と狙っているわにこです。


 出展ブースには「銀座いち利」さんも参加。みたざき女将の笑顔に会えますよ。あと、個人的にはこのコラムを担当してくださっているいち利モールのイケメンスタッフ(まだお会いしてないので想像(妄想?)ですが、間違いナシ)Nさんもいらっしゃるということなので、今からドキドキです! 皆さんもチェックしてみてください(えええ)。


 そしてエキシビジョンで「100人コーディネート」展示があります。着物に関わるいろ〜〜んな100人がまさに100通りのコーディネートを展示。なんとここに、私も参加させていただくことになりました! ただの着物好きだった私が、錚々たるメンバーの中に加えていただけるとは(汗)ドキドキです。マジ、バクバクです。自分の場合は、販売物があるわけではないので、「自分が着て一番ワクワクするコーデ」を展示する予定です。この日のために、他装を習いにいったり、キモトモと自主特訓をしたり、皆を巻き込んであーでもないこーでもないと準備しています! よろしかったら、見てやって下さいね! 


(わにこも11日日中と13日夕方あたり出没している予定です(ワニ出没注意)。ワニ帯とかワニ半襟とかワニ帯留とかをしていると思いますので、見かけたら優しく声をかけてくだると喜びます(^^)石は投げないでください(;;))


 もちろん、他の皆様のコーディネートも楽しみすぎて鼻血が出そうです(出すな)。お洒落としての着物を楽しむことに「こうでなければならない」ということはないはず。いろんな人の、いろんな好み、いろんなスタイルがあって当然。もしかすると「本当はこういうのが好きだった!」なんて開眼があるかもしれませんよ。


 きものサローネに、自分のスタイルをみつけに足を運んでみませんか?


きものサローネin日本橋

前期:11月8日(土)〜10日(月)COREDO日本橋

後期:11月11日(火)〜13日(木)YUITO


http://kimono-salone.com/


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