アーカイブ

2016年01月

たかはし女将直伝☆結ばない帯揚でキレイな結び目を作る方法の巻 ~着物大好きコミックエッセイスト ほし わにこ連載コラム「オトナの着物生活」~

カテゴリ:

 何十年に一度レベルの大寒波、皆様ご無事ですかー。寒いの本当に苦手なので半泣きのわにこです。まあ、夏は暑いの本当に苦手って言ってるので、ないものねだりっぽいわけですが‥‥早く春が来て欲しい!

 さて、今日は帯揚のキレイな結び目の作り方をご紹介します。以前こちらでサイドのキレイな整え方のコツを紹介しましたが、本日は前の結び目がどうしてもグシャっとなっちゃう‥‥というお悩み解決です!

 いつも帯揚がめちゃめちゃキレイに整っているたかはしきもの工房の女将さんに「どうやったらそんなにキレイになるんですか?」としつこく聞いて(笑)、教わってきました〜!

 まずは帯揚のサイド部分のキレイな整え方のおさらいから。

<帯揚のサイドのキレイな整え方>
http://ichirimall.ldblog.jp/archives/41244537.html

 サイドをキレイに整えるコツは、帯枕にかけた帯揚を左右にキュキュっとひっぱって、布目をまっすぐに整えること。

 3つにたたんでさらに二つ折りにしたら、畳んだ状態でなるべく帯の端のまで指でしごいて、ここでも布目を整えること。

 ここでテンションをゆるめず、キュッと前に引っ張っておくことが、キレイに整えるために大切なポイントです。

 ここから結び目の作り方に入ります!

20160127


 こうして綺麗に整った帯揚を、着物と同じ打ち合わせにあわせて、ひとからげします。キュッとひっぱったら、からげた部分をタテにします。

 上と下を合わせて、前にひっぱり、クルクルとまるめます。

 帯の中に、整えた結び目の部分がグシャっとならないよう気をつけながら余りの部分を押し込んでいきます。

 このとき、帯枕の紐が帯の上のほうにあるとジャマで入れられないので帯枕の結び目や紐はなるべく帯の下のほうに押し込んでおくことも大事です。

 結ばないので、からげるまではキュッとテンションをかけて緩まないようにして下さい。

 これでキレイな結び目の出来上がり〜。結び目といいつつ結んでないですが、ほどけてくることはありません。

 たかはしきもの工房のべっぴん帯板を使うと芯棒がうまく押し込んだ帯揚の余りのストッパーになってくれてすごく上手く行きますよ。この帯板の芯棒が、帯を綺麗に前下がりにしてくれるだけじゃなくて、帯枕の紐があがってこないストッパーになって帯揚をのせるスペースを空けてくれるし、みぞおちが帯や帯枕の紐で圧迫されないのでとてもラクです。

>「ぺっぴん帯板」はコチラから

 帯揚の端が余り過ぎるようなら、3つに畳む前にワキへ折り返しておくと帯揚の見えている部分もふっくらしてGOOD(^O^)/ 帯揚の長さや素材によって、ご自分で調整してみてください。

 ピッと一直線に帯揚が整いますよ! 結び目(に見える部分)を少し押し込んでも大人っぽいシルエットになります。ぜひお試しあれ♪
 

江戸小紋風大小あられで妄想の雪コーデ!の巻 ~着物大好きコミックエッセイスト ほし わにこ連載コラム「オトナの着物生活」~

カテゴリ:
 今年は暖冬で楽勝‥‥なんてたかをくくっていたら、今週は全国的に大雪。東京も雪が降って「やっぱりこの時期が冬本番なんだ‥‥といまさらながら暖かい着物コートがない(><)なんて焦ってみたりしているわにこです。

 もう終わってしまいましたが、先週、銀座まで故・池田重子先生の「追悼・日本のおしゃれ展最終章」を観に行ってきました。1993年の第1回からずっと拝見していた日本のおしゃれ展、この第9回で最終章かと思うと淋しいのと同時に、図録を読んでもうこれを最終章とすると決めて、先生がご自分で図録も校正までされていたのだと知り、こういう幕引きをされた凄さにうちのめされました。

 素晴らしい染め、刺繍の華やかな花嫁衣装や振袖から、まさに江戸の粋といえるモノトーンのキリっとしたコーデまで一貫した美意識が感じられて、心が震えるようでした。細部まで作り込まれた帯留のコレクションも凄いの一言。

 お腰が展示されていた回もあったな〜とか、刺繍半衿が凄かったときや、会場の片隅に「冬のソナタ」というタイトルのキラキラの冬コーデがあった回もありました。それは図録には載っていませんでしたが、先生がヨン様お好きだったのかな〜と乙女な一面を想像して微笑ましく思ったり。

 また「美しいキモノ」でのお仕事の展示もあったのですが、いしだあゆみさんが雪の中、逃避行しているようなドラマチックなグラビアのページが。私の第一次きもの熱に罹っている時に見て、「うおー!すげー!なんか着物ってすげー!!」と興奮(興奮すんな)した記憶が甦りました。

 ただただ憧れのコレクション‥‥。またどこかで拝見する機会があったらいいなあと思いながら会場を後にしました。

 さてさて、その冬のソナタや美しいキモノではありませんが、今回は雪のコーデを妄想してみました。

20160120_1

http://bit.ly/1NjjNiR

 わたしは縞のようないわゆる江戸前の粋なスタイルは全然似合わないのですが、こんなコーデなら大丈夫かな? 大小あられの小紋に、絞りの名古屋帯は鹿の子の部分が雪のよう。ちょっと渋めの帯揚帯締めで、大きめの渋い帯留をつけてみたい。半衿は雪輪の刺繍。

20160120_2

 降りしきる雪の中を、ショールだけをひっかけて走る。浅い足袋からのぞく細い足首がほんのり赤く染まって‥‥(いしだあゆみのイメージで)もう、自分にはないものばかりっっ! シチュエーションとの合わせ技これぞ妄想!!妄想の醍醐味!!!(鼻息)

 渋さの中にも淡い紫がほんのり女らしい。今年はそんな、オトナな着姿も目指してみたいです! 

 そういいつつ、ど〜んと晴れ着で出かけて、おしゃれ展会場近くの「美しいキモノ」表紙垂れ幕の前で図々しいポーズで写真を撮ってもらったワタシでした。キタコレ。

20160120_3

 色んな意味で、江戸の粋とはかけ離れすぎてスミマセン‥‥。でも、楽しいからいっか! そのうちなんとかなるだろう(ならないと思います……)。

 自分にはないものも妄想しまくってしまえるのも試着室のよいところ。最近「みんなのコーディネート道場」もできて、他の方のコーディネートやこだわりが見られるのも楽しいです。早速わたしも投稿してみましたっ。

http://ichiri-mall.jp/ap/contest.html?md=ct10&contestId=5678&spc=ICR

 新年の妄想はじめ、失礼いたしました。今年も試着室でコーディネート妄想タイム、おつきあいよろしくお願いしま〜す!
 

まだまだお正月だもん☆思いっきり華やか着物!の巻 ~着物大好きコミックエッセイスト ほし わにこ連載コラム「オトナの着物生活」~

カテゴリ:

 成人式までの青空が嘘のように、急に冬将軍がやってきたかのような東京です。三連休は成人式、青空の下で振袖姿をたくさん見ることができました。羽織袴姿もちらほら。スーツもいいですが、やっぱり振袖は華やか〜! 見ているだけでワクワク。成人を迎えられた皆さん、ご家族の皆様本当におめでとうございます。


 わにこも、友人のお嬢さんたちのコーディネート相談にのって、色無地振袖や伊達衿の襲色目を提案させてもらったり、わにコレ振袖で当日のお支度させていただいたり、とてもとても想い出深い成人の日となりました。もう、本当に自分の子どものように可愛らしいお嬢さんたち……でも、大人になって羽ばたいていくのだなあ〜と感無量の1日でした。


 さてさてそんなこんなで1月も半ばにさしかかってきましたが、まだまだお正月気分は終わっておりません。この時期はどんなに華やかな着物を着ていても、新春ということでお目こぼしをいただけそうな気がいたします。

 新年会、初釜、新春公演観劇などなど、エトセトラ、エトセトラ。ここぞとばかりに晴れやかな気分を味わっている方も多いのでは。

20160113_1

 私もお稽古始めや添釜など、あちこちに普段は着ないやわらかものの華やかコーデで出かけてみたりしております。振袖、留袖、訪問着、付け下げ、色無地、小紋‥‥いわゆる「やわらかもの」「たれもの」と言われる、羽二重、縮緬、綸子などの染めの着物は、本当に着心地がやわらかで「垂れる」という言葉が体感できますね。体に感じる適度な重み。絹を纏う、絹に包まれるヨロコビが一番実感できる着物ではないでしょうか。

20160113_2

 左は梅の小紋に梅に初音の鼓の帯、右は絞りの訪問着に綴れの鏡裏の袋帯です。普段はちょっとなあ、と思うような華やかさもお正月なら平気〜! 絞りの訪問着はいただいたもので「私にはちょっと派手かも‥‥」と思っていたのですが、着たら結構いけるじゃない? なんて思ったり(わはは)。

 今週は、故池田重子さんの「日本のおしゃれ展」にも出かける予定です。1993年の初回の展示で、着物というものの圧倒的な美に腰が抜けそうになったことは今でも忘れません。はからずも追悼展になってしまった今回、じっくりとその美意識を感じてきたいと思います。

 さらに今年は振袖OKの新年会に2つも出席予定です(えええ)。もちろん外は振袖では歩きませんが(笑)パーティドレスとして大人振袖を楽しもう!と目論んでおります。

 いつものキモトモさんたちと和食で。それからお招きいただいて、洋館でのパーティで。着物の世界を知ったことで、新しい世界が広がりました。なんだか、思えば遠くへきたもんだ!!

 考えてみると、ずっと女性らしい格好が苦手で、化粧っ気もなくお洒落なんか‥‥って思っていた自分が、着物マジックにすっかり味をしめ(笑)、メイクもちゃんとするようになり(あくまで当社比w)、褒めていただいても笑顔でありがとうございます〜なんて言えるようになったのがオドロキです。

 洋服を着ていたら、綺麗ですねなんて褒めてもらえることはまずない私ですが、着物を着ただけで褒めていただけるのですから、着物の力ってスゴイ!!

 さらに、晴れ着ともなればテンションも更にアップです。なかなか訪問着など着る機会もないわと言わないで、お正月にこそばんばん着てみてはいかがでしょうか。別に用事がなくっても、例えばデパートを歩くだけでも、ホテルのロビーにいくだけでもいいんです。パ〜っと気持ちが華やぎますよ。

 ちなみに、松屋銀座で開催中の「日本のおしゃれ展」では、雑誌「美しいキモノ」の表紙看板があって、その前に立って写真を撮るとあら!「美しいキモノ」の表紙が飾れちゃう!という「表紙なりきりパネル」があるようですよ。女優気分で思いっきりお洒落していくのも楽しそう!

 いろいろつまんないことがあってもしんどいことがあっても、女たるもの、お化粧をして着飾ることが気持ちを救ってくれることもあるんだなと、やっと気がついた女子歴40ン年目。私の場合のお洒落アイテムは着物です。

 今年は「いやいやもうもう全然私なんて‥‥」と言わず、美しい着物姿を目指して精進したい! 着物の魅力をどんどんお伝えしたい! そんな風に思っております。

 まだ1月のうちに、箪笥に仕舞ってある晴れ着を取り出して、目一杯お洒落してでかけてみませんか
 

七福神コーデで福を呼ぶ!お正月着物でお目出度尽くし☆の巻 ~着物大好きコミックエッセイスト ほし わにこ連載コラム「オトナの着物生活」~

カテゴリ:
 明けましておめでとうございます。星わにこでございます。いつも拙いコラムにお目通しいただきまして、ありがとうございます。相変わらずのこのコラムも、なんと足掛け4年目に突入(自分で書いてびっくり(@@)です)。これも読んでくださる皆様のおかげです。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 それから今年から苗字を「星」と漢字で書くことにしました。よく「ほしわ・にこ」さんですか?と言われ苗字と名前の区切りを認識しづらいのかなあと申し訳なく思っていたりしたので、少しでもわかりやすくと。あと、保志や干しではないということで‥‥まあ、大体わにことか言ってる時点でどうよというツッコミはさておき(笑)改めましてどうぞよろしくお願いします!

 さてそんなこんなの正月三日。年越しは久々に実家にいきましたので、三日が私の着物始めでした。新年ですので、気持ちも新たにいただきものの新しい衣裳敷を使い初め。

20160106_3

 七福神の江戸小紋に、一富士二鷹三茄子の袋帯。帯留は有職文様です。友人のアート展へのおでかけでしたが、先生へのご挨拶もあり、一つ紋の入った黒羽織をあわせて少し改まった感じにしてみました。

 江戸小紋は、一見無地に見えるほど近くに寄ってじっと見ないとわからない細かい柄で染められているのが特徴です。江戸時代の武士の裃が発祥で、それぞれの藩で定め柄がありました。小紋でありながら、三役と呼ばれる「鮫」「通し」「行儀」などは今でも紋をつければフォーマルとして着用できます。

 一方、町人たちが楽しんだ「いわれ柄」は、実に自由闊達。美しいデザインもありますし、洒落が効いているものもたくさんあり、模様の由来や意味がわかると、感心するもの、笑みがこぼれるものも。

 私が選んだのは「七福神」と漢字で細かく表した模様。ドットで表されているのでパっと見は読めませんが、よく見るとわかります。「七福神って書いてあるんですよ」と言うと、大概の方にウケてもらえます(笑)。いかがでしょう? 読めますか? 遠くから見たり目をほそめたり(笑)衿だけが比翼になっていて、色違いで同じ模様になっていてそれも気に入っています。

20160106_1

 こういった文字デザイン、「家内安全」「七転八起」「開運縁起」「無病息災」など、結構あります。中には「合格」なんて文字の江戸小紋も。受験生の母だったら縁起をかついで思わず着たくなっちゃうかも(笑)。

 同じ「七福神」でも、弁天様の琵琶、大黒様の打ち出の小槌、恵比寿様の鯛などの持ち物を描いてあるものも。無病息災なら瓢箪が6つ、良き事聞く、で「斧琴菊」、大根とおろし金の模様で厄落とし‥‥など縁起柄のものは、身につけているとなんだかお守りのようで、大好きです。

 

 帯は一富士二鷹三茄子。お太鼓部分には富士、前帯に二枚の鷹の羽と茄子が3つの模様が織り出されています。螺鈿が少し入っていてキラッと光って綺麗! 随分前に購入したんですがなかなか締める機会がなく、初夢にかけてちょうどよい機会と、初おろし! 

 装束勉強会の皆様とご一緒でしたので、先生作の有職文様の帯留も。浮線綾と八藤丸の比翼文なので、帯の前柄の鷹と茄子と、藤に富士をかけて、前柄だけでも一富士二鷹三茄子になりますね、なんてお話もしたり。帯揚は瑞雲。お目出度いもの尽くしはお正月のお楽しみですねっ。

20160106

 もうひとつ、昨年ヒトメボレしてしまった白い台に白い鼻緒で前坪だけが紅い、丹頂鶴のような美しい草履も初おろし。気持ちがあがります〜! 一つ紋の黒羽織は母のものの仕立て直し。ウロコの地紋に達磨さんの肩すべりがついていてこれも縁起を担いでいます。

 アート展の会場の伊勢丹では、ちょうど七福神のキャンペーン中で、七福神にちなんだアミューズメントがたくさん。宝船に乗って写真が撮れるコーナーがあったので、記念にパチリ。ちょうどカラーコーデもピッタリで、なんだか嬉しかったです! ちなみに私の今年の初夢は、船で遠くにいく夢だったんですよ〜。いろいろ繋がって、面白〜い! このコーナーは12日まであるようですよ。宝船に乗りたい人はどうぞ! 

20160106_2


 そんなちょっと改まってのおでかけ着物コーデは、自己満足だけど本当に楽しく、「お着物素敵ですね〜」なんて声をかけていただいたり、とっても気分晴れ晴れ。お正月は、華やかな場所へのおでかけも増えます。お目出度いものは目出度い、愛でたい、そしてもうひとつ賞でたいもの。今年は素敵な人がいたら、素直に素敵ですね、って声をかけられるようになりたいなとも思ったり。そんな新年のおキモノはじめでした。

 皆様はどんなおキモノはじめだったのでしょうか。よかったら教えて下さいね。まだの方も、お正月ならではの、めでたいコーデをぜひ。和服で福を呼んじゃいましょう〜!

このページのトップヘ

見出し画像
×