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2016年06月

これは使える!トラベルポーチで着付小物の整理の巻 ~着物大好きコミックエッセイスト ほし わにこ連載コラム「オトナの着物生活」~

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 腰ひも、着付クリップ、伊達締め、コーリンベルトなどなど着付小物はどこにしまっていますか? 私は一式をカゴに入れたりポーチにいれたり‥‥最近は箪笥の引出しに入れていて、着替える時に引出しをあけてそこから直接とっていました(ものぐさだなあオイ)。

 でも着物で旅行に出かけたり、出先で着替えることもあったり、仕事場に一式もっていかなくてはいけないこともあったり‥‥。気がつくと、あっちにバラバラこっちにバラバラ、あれドコ? これは? 必要なものが見つからない! という事態に。

 なんとか解決方法はないかなーと考えていたのですが、思いついたのがトラベルポーチ。着付教室に持っていくときに重宝していたのが、スーツケース用の四角くて中身が見えるトラベルポーチでした。少し大きめなので帯枕も入れて、帯締め帯揚げも入れて、中身も見えて使い勝手がとてもよかったのです。

 そこで、洗面用具などを入れてフックでひっかけて使うタイプのトラベルポーチを使ったらどうだろう? と思い立ち、使ってみたところこれが便利! 

 腰紐、伊達締め、仮紐にコーリンベルト。着付クリップはポケットに挟んでおけばすぐにとれます。どこにいったーと探しちゃう着付ヘラも定位置を決めれば大丈夫。他にもポケット部分に安全ピン、ヘアピン、ヘアゴム、マトメージュ、出先であったらいいなな小物を全部つめこんでみました。ちょっと大きめなので、替えの足袋も1つ入れています。

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 出かけるときは、このままバッグinバッグとして、カバンやスーツケースにポン。ちょっとかさ張りますが、忘れ物をして慌てるよりいいやと、忘れ物大王の私は思うのでした。あと、大きくて派手な色だと、どこにやったっけ(アワアワ)と、見失って探さなくていいので‥‥(どんだけ忘れ物&失くしもの大王なんだか)

 しかも、着替えのときには、すぐに手が届く高さにぶらさげれば、しゃがんでヒモをとったりする必要がないので身体もぶれず、着付の時の着崩れも防げるという一石二鳥効果もあり。着付の時に「あれがない、これがない(><)」と探しまわっているうちにグチャグチャ〜(涙)もありません。

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 実際使うときには、紐や帯枕なども、さっととれるようにひっかけたりしておけば着付けもぐっと時短! 便利です。

 上手にまとめられる方は、もう少しコンパクトなサイズでもいいかも。着付小物をひとつにまとめて、しかも使うとき便利なトラベルポーチ、ぜひお試しあれー。
 

妄想コーデ☆夏は麻! 近江縮でサラリと快適に過ごしたいの巻 ~着物大好きコミックエッセイスト ほし わにこ連載コラム「オトナの着物生活」~

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 夏至も過ぎ、もうすぐ夏本番ですね。すでに東京でも真夏日があったり、一体何を着ればいいのかと迷ってしまいます。セールもはじまったし、今からお仕立てしたら夏に間にあうかも? なんてついつい妄想してしまう今日このごろです(^^;) 

 さて、夏に一番涼しい素材の着物は一体なんでしょうか。まあ、どれも暑いといえば暑いんですが、やはり涼しい組み合わせというと、麻の襦袢に麻の着物ではないでしょうか。

 麻特有の張りのある生地が、身体に布が密着することなく空気を通して、爽やかな着心地をもたらしてくれます。

 麻は熱伝導性がよく、吸水・発散性に優れていて天然素材の中で最も涼しく感じる素材と言われています。そしてなにより、自分でお洗濯ができるのがポイントが高い!

 夏はとにかく汗をかきますから、ざっと洗えてすぐに乾いてくれる麻は強い味方。その速乾性たるや、天気のいい日は洗って23時間で乾いてしまうほど。

 ちょっとお恥ずかしいお話ですが、実家のタンスの肥やしとなっていた麻の襦袢に黄ばみが出てしまっていたのですが、洗えるものだし、と思い切って漂白剤につけて洗ったら、あら〜これが綺麗になりました! サッパリして夏に活躍してくれています。

 あとは、自分で小千谷縮の古着をダイロン染めしてしまったことも。本当に、麻って、丈夫ですごい素材です。(漂白や染めなどの荒技はあくまで自己責任でお願いします(^^;))

 麻の着物には平織の「上布」とシボのある「縮」があります。上布は南の宮古上布、八重山上布、北の能登上布、越後上布など、全国にあります。縮は、シボ加工を施したもので小千谷縮や近江縮が有名ですね。

 今回は、そのシボのある近江縮で妄想コーデしてみましたー。シボがあることでより空気をはらんで涼感が増します。この場合、襦袢はもちろん麻で。麻の襦袢は、上が柔らか物だと張りがありすぎて沿いが悪い場合がありますが、襦袢の中では一番涼しいという声をよく聞きますし、私もそう思います。

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 近江は今の滋賀県。琵琶湖のほとりの湿気が麻をつむぐのに最適で、麻の産地として発展してきました。その琵琶湖の水をイメージして、水玉の帯と帯揚を。半衿も、水色の麻素材にしてみました。

 濃いめの緑はちょっと珍しくて、オシャレですね。


 このように、夏にはいいことづくめの麻なんですが、欠点があるとすれば………。ちょっとシワになりやすいことと、張りがあるので身体が膨らんで見える(平たく言うと、太って見える)ということ‥‥‥(涙)

 でもシワは「麻だなあ」という風情でもありますのでそれはいいとして、膨らむ方(爆)は、特に淡色のものなど着ると「うっわ!」と驚くほどの膨張が(汗)。そんなわけで、買うなら濃い目の色のものが欲しいなあと思っております。

 痩せれば、そんな悩みもなくなるのでは、というのはもう言わないでおいてやっていただきたく‥‥(涙)。せめてもの、着やせ願望でございます。

 真夏日に、麻の襦袢、麻の着物に朝の日傘なんかで、サラっと涼しい顔で過ごしてみたい。本当は暑くても(笑)、周りの人に涼しさを感じてもらえたら夏着物冥利ですね! 夏本番前に、夏着物妄想コーデでした。


平安王朝絵巻!ぬりえ気分で紫陽花の重ね衿パーティコーデ☆の巻 ~着物大好きコミックエッセイスト ほし わにこ連載コラム「オトナの着物生活」~

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 いよいよ梅雨入り。梅雨寒になったりカラッと晴れたり、忙しい天気ですね。紫陽花も例年より早く咲いたようで、あちこちで目を楽しませてくれます。

 先日、装束勉強会でご一緒させていただいている漫画家の鈴木淳子さんが「平安王朝絵巻ぬりえbook」を出版され、その出版パーティにお邪魔しました。

 昨今大人の塗り絵が大ブームということで、書店にいくと細密な塗り絵がたくさんありますね。洋風のものが多い中、この塗り絵本は、和でしかも平安王朝ということで、想像力がかきたてられる内容になっています。源氏物語や伊勢物語などの有名な物語のワンシーンや季節の行事などが、有職故実に基づいた確かな監修のもとに、見事に描き出されていて圧巻。塗り絵の画材の選び方や塗り方ワンポイントなどのページもあって読み応えもあります。絵巻ということで、絵が横長なのも素敵なのです〜。有職文様なども細かく書き込んであって、ぬりぬりしていると時間を忘れて集中できます。

 当日は主役・じゅんじゅんこと鈴木さんの着物コーディネートと着付をさせていただいたのですが、お母様から譲られたという紫陽花のように見える単衣の着物に、十二単の五つ衣をイメージして五色の伊達衿を重ねて華やかさを出してみました。また、帯も半幅帯を2本かさねて、華やかに。色あわせがキモのコーデです。

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 五つ衣の色あわせは女房装束の「かさね色目」と言って、胸元、袖口、裾にこぼれる、五色の衣の色をどうあわせるかで素敵な名前がついています。特に四月以降の薄衣にあわせるかさね色目は「卯の花」「菖蒲」「撫子」「女郎花」「藤」「躑躅」など、美しい花の名前がついていて、それぞれの花を連想させる美しい色あわせになっているのです。

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 このかさねの色目から連想して正式なかさね色目にはないものですが、6月なので「紫陽花」をイメージし、手持ちの伊達衿を合わせてコーディネートしてみました。

 色の順番に決まりがあるというと、守らなくちゃとか、間違えないようにしなくちゃと身構えてしまいますが、平安の女性たちも、きっと綺麗だなあと思う色を合わせていたと思うのです。どんどん華美になって重ねる衣の枚数が増えすぎて、禁止令が出されたという記録もあるほど。さぞかし自由な取り合わせで美しさを競ったのでしょうね。

 ぬりえも、お手本のかさねの色目もよいけれど、自分の好きな色に重ねて塗ってみてはいかがでしょうか。小学生に塗らせたら、冠が紫になったり、袍が黄緑になったり、それはそれは自由でした。髪の色だって、自分が好きならば赤でも黄色でもいいではありませんか。

 五色の重ね衿を使うときは振袖でのコーデばかりでしたが、今回初めてこの重ね衿を小紋で使ってみました。オーバーになりすぎるかな?と思いましたが、着物ってすごい。受け止めますね。小紋でもどーんと華やかになります!! パーティなどここぞというお洒落にはおすすめ! 鈴木さんの美しさにあいまって、本当に紫陽花の花が咲いているようで、うっとりでした。色無地などの襟元で楽しんでもよいかもしれませんね。

 まさにぬりえ感覚。色で遊ぶ可能性、無限大。きまりにとらわれすぎないで、手持ちの着物や帯、伊達衿などの小物をあわせたり、かさねたり。平安の女房装束の色の世界にうっとりしながら、着物でももっともっと遊んでみたいなあと思ったのでした。

「平安王朝絵巻ぬりえbook」鈴木淳子 監修:八條忠基 ディスカヴァー・トゥエンティワン


雨草履? 時雨履き? 雨の日の足元の選択肢の巻 ~着物大好きコミックエッセイスト ほし わにこ連載コラム「オトナの着物生活」~

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 今日から6月! そろそろ梅雨がやってきますね。今年は紫陽花などの開花が早いようであちこちで満開なのを見かけます。

 雨予報が出ると着物でのおでかけ、ちょっと考えてしまいますね。でも、雨の日対策をしっかりしておけば、結構雨の日のおでかけも楽しめます。私はお気に入りの雨コートを買ってから、雨が降っても「これが着られるからいいや」と思うようになりました。

 雨といえば雨草履、と毎度ウレタン草履に透明なカバーがついたものを履いていた私ですが、先日とうとう鼻緒の部分の合皮が派手にめくれてしまい、寿命を迎えてしまいました(ちーん)。

 そこで、雨の日の足元について再考してみました。次に買うなら‥‥というものです。

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1)同じタイプのウレタン草履に透明カバーのついている草履
2)鼻緒が取り替えられる透明カバーのついた草履
3)底から雨が染みない雨晴兼用草履につま先カバーをかける

 手持ちのもので考えると

4)時雨履きの下駄にする
5)この際移動は長靴で(爆)意外と気にする人いません。

 時雨履きの下駄は、二枚歯の高下駄で、雨の跳ね返りをうけにくいもの。雨の時はつま先に雨カバーをかけます。着物初心者のころ「時雨履き」という言葉の響きに憧れて購入しましたが、雨の日に二枚歯の下駄で上手く歩く自信がなく、未だに新品のまま箱にしまってあります(汗)。

 黒塗りの下駄に、螺鈿の花がキレイで舞い上がり、つま先のカバーにアザラシの毛皮がついているものがまたステキで(それは雪用)、お店のおじちゃんにそれ東京では要らないと思うよ‥‥と止められたにも関わらず購入したのですが、やっぱり使ってないです(言う事聞いとけ)。せっかくだから一度くらい、履いて出かけてみようかな? ヒトメボレしたのにもったいないですよね‥‥。

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 あまりに降っているときは、長靴もありかもですね。

 しばらく、雨が染みないカレンブロッソを履いて足袋に撥水スプレーをかけ、替えの足袋をもって出かけるというのでしのいでいましたが、本格的な雨シーズンを前に迷いに迷い、結局、一昨日店頭で出会った(2)のタイプを衝動買いしました(なんやそれ)。さて、(1)と比べてどうか、また使ってみてレポートしたいと思います。

 あと、雨がふるかも? という予報のときには「草履カバー」を持っていって、降ったら草履につける、というのもアリですよ。意外と使い心地がいいのでびっくりしました。二枚歯がついているタイプのカバーは、雨のはねも防いでくれます。

 他の雨対策については、よかったら過去記事も参考にしてください\(^O^)

<雨対策まとめはこちら>


<雨対策のアップデート情報>

 最近、撥水加工のもんぺを雨の日対策にも使えるというので購入しました。メインは着物を着て自転車にのる時使っているのですが、雨の日にコートの下に着ると悩みだった地面からの跳ね返りに安心です。畳むと折りたたみ傘くらいになるので便利。

 「カサクルル」という傘をまとめるグッズ。昨年入手したのですが、ちょっとカワイくて、雨の日を楽しくしてくれます。それなあに?ってよい話題にもなりますよ。いち利モールでももうすぐ販売される予定です! もちろん猫のを使ってます♪  

http://ichiri-mall.jp/ap/prd0265589000.html

 撥水スプレーも、鼻緒にかけておくと雨染みや汚れ対策になります。和装用に限らず、雨の日のおでかけが楽しくなるグッズを揃えると「よーし雨こい!」という気持ちに。そうすると意外と降らなかったり(笑)。このごろ、雨のおでかけに身構えなくなったせいか、着物雨女を卒業しちゃったみたいです!?

 皆様も、雨の日着物、楽しんで下さいね!
 

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