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 11月15日、和gaku庵さん主催の狂言ワークショップ『古今あるある人間ものがたり「狂言」』に参加してきました。

 今まで能を観に行って間狂言を見る、くらいの意識しかなかったのですが、今回は「狂言」について学べる、しかも夢の檜舞台に上がって実際に体験できるということでとても楽しみにして伺いました。

 能は歴史上の人物や霊などの物語が多く、謡と舞で表現されオペラのようなもの。一方狂言は、名もなき庶民、一般市民の生活や生きている人たちを表現した喜劇。動物や鬼などの役以外は面を付けずに演じます。昔から変わらない、どこか憎めない滑稽な人物たちの様子が笑いを誘います。

「お客様にたくさん笑ってもらえると、演者のほうものっていくので、ぜひ狂言は構えずに、笑ってお楽しみ下さい」と、和泉流・六世 野村万之丞先生。万之丞先生はなんとまだ20歳。お話や説明もとてもお上手でわかりやすい上に爽やかなイケメンなんですよ! 袴姿も凛々しくて、本当に素敵でした。

 そして実際に能舞台に白足袋を着用して上がらせていただき、簡単な所作や台詞を言ってみる、というのですが、まず構えて上半身を動かさずに歩くという基本の動作だけでも体がプルプル。次に先生の声量にびっくり! あたりまえですが、いざ自分も真似してみようと思っても全然声が出てません!

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 それでも二人一組で、主人と太郎冠者(たろうかじゃ)をやったり、お酒をついで飲む動作を扇を使ってやってみたり、のこぎりで垣根を切る動作をやってみたり。

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写真:和gaku庵

 泣いたり、笑ったり、おもいっきり大きな動作で大きな声を出す体験はとても楽しかったです。参加者の皆さんも、それぞれとても楽しんでいらして、笑顔がいっぱいの楽しいワークショップでした。

 他にも貴重な面や装束も見せていただきました。狂言の装束の基本は縞熨斗目(しまのしめ=チェックの模様)の着附(きつけ)、肩衣(かたぎぬ)、半袴、腰帯で、それぞれの役に応じて色などは自由に組み合わせてよいのだそう。大正時代に作られたという装束も美しく華やかでうっとり。

 洗ったりはしないものなので、汗取りの肌着の上に胴衣(どうぎ)という羽二重に綿をはさんだ汗取りをさらに着て、その上に装束をつけるそう。ウエストの補整をする場合もあるとか。補整とか汗取りとか、興味しんしんでいろいろ質問してしまいました(^^;)すみません。

 七月の終わりには装束や面などを3日間かけて虫干しし、繕ったりして手入れをし、大切に受け継いでいくのだそうです。650年前の室町時代に生まれた演劇が、そのまま残り、今でも当時と同じように人々を笑わせ、幸せな気持ちにしてくれるというのは、受け継いできた方たちのたゆまぬ努力の賜物なのですね。今までとはまたちょっと別の気持ちで、狂言を鑑賞することができそうです。ありがとうございました!

 和gaku庵では、日本の文化を学び楽しむ講座やお稽古がいろいろあります。日本の伝統文化を覗いてみると、着物に対する理解や面白さもぐっと深まる気がします。皆様も機会があったら、体験されてみてはいかがでしょうか?
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