スマホアプリで着物雑誌の表紙になろう☆の巻 ~着物大好きコミックエッセイスト ほしわにこ連載コラム「オトナの着物生活」
手持ちの写真で遊んでみました。全然上記の特徴とは違いますが‥‥(爆)
私のファースト御朱印帳は、最初にお願いしたお寺のものを頂きました。御朱印帳を置いている神社仏閣は多いようです。オリジナルのものもありますし、これもいろいろ調べたら楽しい!
基本和紙で作ってあり、蛇腹式、紐綴じ式、和綴じ式、サイズもあります。元々文具も大好きなのでたまりません。
神社仏閣のほかに、文房具店でも扱っていますし、専門店や通販もあります。可愛いものも多いのですね〜。和柄のものが多いですから、これがまた見ているだけで楽しいです。自分の好きな布で作る「御朱印帳作りワークショップ」なんていうのも。
いや〜御朱印帳も奥が深い!! 2冊目に入るときは、可愛いものを探してみようかな〜(気が早いw)
なんか今回はあまり着物の話題でもないようですが、神社仏閣にいくと、和の美しさにたくさん触れることができます。私は房が大好きなので、あちこちから下がる美しい房を見て回るのが楽しみです(マニアですみません)。調度品の文様や、建物のモチーフなども、注意してみると楽しいですよ。
それから、旧暦や神社歴も気にしてみると面白いですね。大安仏滅は有名ですが、他にもいろいろあるんですよ。例えば、明日2月25日は一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)。なにかを始める事によい日です。その次の26日は天赦日(てんしゃび)という大安どころじゃない最強ラッキーデー。ラッキーデーだと思うと、なんだか元気がでませんか?
八百万の神、神仏習合、なんでも信仰の対象にしてきた日本の風土。見えない力はあると、年をとって感じるようになりました。人生いろんなことがあるけれど、神様仏様ありがとう、周りへの感謝も忘れずに、毎日にこにこ過ごしたいなと思う今日このごろです。
マイファースト御朱印です。美しいですね〜!
御朱印帳は蛇腹式の小タイプ。持ち歩きしやすいです。
以前取材で、この筥迫を研究している「筥迫工房」の山崎さんにお話を伺ったのですが、お嬢さんの七五三のときに自分で作ってあげたいと思ったことが自作のきっかけだったとか。
山崎さんの筥迫作りワークショップは大人気で、自分の結婚式に自作をしたいという方はもちろん、七五三や十三参り、成人式やお嫁にいくお嬢さん・お孫さんに作ってあげたいという方も多いそう。自作の筥迫にお守りやお手紙、大切なものを入れて、お祝いの正装の胸元に忍ばせるなんて、素敵〜〜〜〜!!! これは大切な記念の品になりますよね。
番外編ですが、自分の楽しみのために作っても。お遊びで普段着に薄いタイプのもの、小さなものを作って、名刺入れやプリペイドカードなどを入れておくのも楽しいです。布で出来た名刺入れに房をつけるだけでもなんちゃって筥迫気分を味わえちゃいます。胸元にカード入れが入っていると、結構便利ですよ! 房がついていると取り出しもしやすいです。お茶のときの、お懐紙や帛紗を入れている感覚に近いかも?
小さな箱形に細かく細工をしてある筥迫は、日本人の美意識をぎゅっと封じ込めたかのよう。七五三のとき「開けてはいけない」と言われた記憶がある方も多いのでは。小さな美しい筥迫の宇宙を覗いてみませんか。
桜も散っていよいよ新生活!の方も多いのではないでしょうか。すっかり春の陽気で体が緩んだところに、花散らしの雨で寒の戻りがきている東京です。寒い(><)
そんな中、入学式が各地で行われ、着物を着たよという話を聞くと嬉しくなります。でも、地域や学校にもよるのでしょうが、やっぱり着物の保護者は少ないようで。
私の子どもの入学式のときは、公立小学校で着物姿の保護者は自分一人だったので、ちょっとしょんぼりだったのですが、それをきっかけに「私も着たい」と言ってくれるママ友もあり、「着たいけど着れない」「面倒」「よくわからない」ということが多いのかなと思いました。嫁入りで揃えてもらったものがある、お母様の着物があるという人も多くて、これは着なくちゃもったいないですよね。
私も母が私の入学式に着た黒羽織を仕立て直して着ましたが、自分の子どもの時に母親が着たものを自分も着て子どもの成長を祝うことができるなんて、着物ならではの喜びかも。そうでなくても、母親の着物姿の記憶はきっと子どもの心に残るはず。せっかくの礼装ですから、民族衣装を胸を張って着て欲しいです。
さてさて、着物を着ていると「着せて」「教えて」と言われることが多くて、ほぼ自己流で着物を着ている自分としては自信をもってそれもできず、モゴモゴしていたのですが、昨年仕事場を持ったのをきっかけに一念発起して着付け教室に通い直しました。
最初は、仕事場で振袖写真を撮るため(!)に、振袖の着せ付けを習いにいった(またそういうピンポイントなことを‥‥)のですが、やはりきちんと習うと、いままで見えていなかったことが見えてきて、これではいかん!と猛反省。
先生の手さばきと、モタモタの自分の手さばき。未熟さを痛感するのと同時に、先生のように自分も美しく、きちんと着せられるようになりたい、着られるようになりたいと思うように。イチからやり直して、先月末講師養成コースを終了・試験合格し、初心者さんに着付を教える第一歩を踏み出すことになりました。
まだ研修期間などもありますし本格始動はこれからですが、ひとりでもたくさんの人に「着物って面白いな、楽しいな」と思ってもらえるようになりたい。
やっぱり自分で着物が着られて、おでかけできるって、本当に本当に楽しいですから!! 面倒もあるけど、それをはるかに凌駕する喜びと楽しさとワクワクドキドキが着物にはあると思います。
着物は好きだな〜と思っていたけど、学んだらもっと好きになってきました。別に、着物は教室で勉強しなくても着られるものですが、機会があったらいろんなやり方を学びにいくのはおすすめです。ワンポイント講座などもたくさんありますから、自分だけのやり方にこだわらず、いろんな着方を知ってそこから自分にあったものを選んで行くというのも楽しいです。
こうでなくちゃならない、っていうものはファッションとしての着物にはないですし、体型も千差万別、着方にも正解はないと私は思っています。
また同時に、装束の勉強もご縁で始めることができ、今まで知らなかった雅な世界も体験中。十二単の襲ねの色目など本当にうっとりうっとりなのです。装束の着せつけというのも人にあわせ、場にあわせ。これいかに美しく、苦しくなく、着崩れず、また装束を痛めず着ていただけるか、知識だけでなく心の有り様も含めての勉強をさせていただいています。
伊達衿とかで着物にもこの日本古来の美意識を取り入れられないものかと妄想したり、また着物にまつわって勉強した染色などの知識で装束の理解が深まったり、相互に作用してどんどん「日本の衣装」にハマっている毎日です。
なまけものでウジウジのわたしが、一気にどかーんと動いたこの春でございます。それも、こうやってコラムで毎週着物に向き合い、いくら進んでもきりがないくらいの楽しさを実感し、また同じように思って下さる皆さんがいて、 初心に戻ってもっともっと勉強して深めた情報を責任を持ってお伝えしたいという気持ちがどんどん大きくなってきたからです。本当に感謝です。
「やってみたいけどいつか」「そのうちできたら」って思っていることはありませんか? いつかはそのうちやってくるかもしれません。でも人生は思うよりも短いとこのごろ思います。この春はじめてみませんか?
大寒過ぎ、少し寒さも緩むのかな‥‥と思っていたらまだまだ冬将軍は居座りそうですね。寒い! 布団から出るのが辛い毎日です。
最近、家にいる間中背負っているのが「ねこ」。動物の猫ではなく、長野県南木曽町で作られている防寒着の名前なのです。木綿綿や真綿の入った長方形の薄い布団のようなものを背中に背負う形です。半纏の袖も前見頃もないバージョンとでもいいましょうか。亀仙人の甲羅が平らな状態です(余計わからんわ!)
いつぞや田舎の叔母が着ていて「そんな背中だけなんで本当にあったかいんかいな」と思ったのですが、これが暖かい!! しかも、袖も前見頃もないので全く動作の邪魔にならず、背負っているのを忘れるほど。すっかり忘れていて、ふと鏡を見てびっくりしたり(笑)
昨年、キモトモのお母様の手作りのねこを譲っていただいたのですが、もう手放せなくなっております。今こうして原稿を書いている間も、背中にはねこです。
着物、洋服の上に着るとこんなかんじです。(友情出演:キモトモ&猫)
「ねこ」と似たものに「背負い真綿」があります。布でくるんであるものと、ただ真綿をのばして下着や服の上に置いて、衣類の間に挟んで使うものがあります。挟むだけ? と思いましたが意外とこれがずれないんですね。
真綿は小さくちぎってのばして足袋や靴下の先にいれると暖かいですし、ひじやひざなどにあてる方も。持っているだけでじんわり温かさを感じます。布に挟めばまさに繊維の天然カイロ!
「綿」の素材も木綿綿、ナイロン綿などいろいろありますが「真綿」はシルク100%。軽く、光沢があり保温性も高く、消臭抗菌効果まであるというまさに綿の王様やぁ〜なのです。
昔は冬の着物にはこの真綿を薄くのばして入れて防寒にしました。春になると綿を抜いたことから、四月一日と書いて「わたぬき」と読む苗字がありますね。絹は布としてだけでなく、綿としても日本人の生活に密接に関わっていて、半纏や布団だけでなく、いろんなシーンで大切に使われてきたもの。
キモトモが、着物の上に着る道中着型のコートにこの真綿をいれたものを着ていて、本当に素敵でした。もっとこういうタイプの着物コートがあってもいいのにな〜。
布団は羽根布団。防寒着はダウン。な現代ニッポンではありますが、ずっと使われてきた防寒の知恵、真綿も見直してみたいなと思っている、わにこ(背中にねこ)でした。
綺麗な着物の着こなし方について
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ゴールデンウイーク、皆様いかがお過ごしでしたでしょうか?
毎日なんとなくバタバタしていて、気がついたら、いつもとあまり変わらずに終わっていた‥‥そんな在宅ワーカーのわにこです(悲)。
さてさて、着物を着ているとまず「自分で着たんですか?」と聞かれることが多いです。それから「私も着てみたいんだけど、着付けはどこで習ったんですか?」とも。
実はわたくし、ちゃんと着付教室に通いきったことがありません。最初は中学生のとき、お茶を習うために母に浴衣の着付けを習いました。着物は母や叔母に着せてもらっていました。
自分で能動的に「着物を着てみたい!」と思ったのは、上京して一人暮らしを始めてからだったので、地域の着付けサークルや、大手着付け教室、単発の講座などなど、いろいろ行ってみました。
着付けサークルは超初心者の私には少しハードルが高すぎて断念。大手着付け教室は、着付けの道具の購入や、化粧品などの勧誘、上のクラスに進むためには試験(有料)を受けないとだめ、など月謝以外の出費が嫌で初心者クラスだけでやめてしまいました。
そのうち「着物なんて、昔は皆着てたんだから、なんで習わなくちゃいけないんだろう?」と思いはじめ、着たいときには着付け本と首っ引きで格闘して着るように。最初は2時間とか平気でかかって、最後は半泣きでした(笑)が、ひたすら繰り返すうちに、だんだん慣れて最近は10~15分。何事も慣れですね。
なにも知らないで本だけで着られるようになるのはちょっと難しいかもしれませんが、母やサークル、教室で習ったことを繋ぎ合わせてなんとか着られるように。習いにいくと、最初は襦袢だけ‥‥1週間あけて次は着物、その次は帯‥‥などと進むため、忘れてしまってなかなか自分は身に付きませんでした。
むしろ、「どうしても着たい!!」という強い気持ちがあるときに、自己流でも時間がかかっても、一気に最後まで持っていくほうが、教室などに通うよりも有効な気がします。ものすごい気力と体力が必要ですが(笑)。
何度も何度も繰り返し、実際に着て出かけて恥をかくことで、着付けのコツがつかめてきたり、かかる時間も短縮されてきたり‥‥。まさに「習うより、慣れろ」方式で、着られるようになりました。
実は帯は長いこと付け帯でごまかしていました(笑)が、これも着物が楽に着られるようになってから、単発の着付け教室に行き、その1回でコツが掴めてスルスル締められるようになりました。だから、最初は着物だけなんとかして、帯は付け帯で。あとから帯結びをマスターするなんていうのもテかと思います。
今はDVDやネットの動画などで、実際の手順が見られるので、本よりも格段にわかりやすいし、習いにいかなくてもなんとかなるんじゃないかな? そしてどんどん着る。繰り返す。それが一番の上達への近道だと思います。
ただ実際に着ている人の姿を見たり、レクチャーを受けることは、自己流だけよりも数倍上達するのは確か。自分でやってみてわからないところは、ワンポイントでもいいから人に習うのがおすすめです。
やっぱり最初から習いたいな、という方は、時間が許せば毎週通う形式よりは最初だけでも集中講座形式で受けられるところがあったらいいかもしれません。一気にある程度着られるようになれば、あとはどんどん着るだけ。
どんどん着るとなにが変わるかというと、体が着物を着た時の形を覚えるのです。最初は洋服と同じ姿勢でいるために、衣紋がやたら詰まってきたり、裾がはだけてしまったりしますが、着物を着た時の所作を体が覚えると、そういうことがぐんと減ってきます。
もし「着物を着たいけど、どうしていいかわからない」と思っている方がいらしたら、まずは着物を手にとって、纏ってみませんか?
お母さんやおばあさん、着物好きな知り合いがいたら声をかけて「着物を着たいんだけど」と訊ねてみましょう。きっと「着よう着よう!」と一緒に考えてくれますよ。私も、そんな相談されたら張り切りまくってしまいます(笑)。
着物を着られる方は「一緒に着ようよ」と誘ってあげてください。着付けは教室でなければ習えないものではないと思います。看板がなければ教えてはいけないものではないと思います。だって、昔みんなが着物を着ていた頃には、教室に通って着付けを習ったわけではなく、ほとんどそれぞれの家で習って着ていたわけですよね。なにはともあれ、難しく考えずに羽織ってみる。
もちろん知り合いに着物を着る人なんて全くいないし、とか、お稽古事として楽しみたい、将来着付けを仕事にしてみたい、という方は着付教室に行かれることをおススメします。ある程度着られるようになって、やっぱり本格的に学びたい!という時にも、着付教室は頼りになります。
冠婚葬祭の礼装は別として、普段のお洒落着はもっと気軽に着ていいと思うのです。お洒落に絶対という決まりはありません。髪型だって、なんだって、自己流でいいじゃないですか。「絶対にこうでなくてはいけない」なんて決まりはありません。そんなに構えないで、最初の一歩、おうちの人や友達と一緒にお洒落して、もっとたくさんの人が踏み出してくれたらいいな。
あとはひたすら、着るべし!着るべし!着るべし! であります。
そしてたくさんの着物姿を見て、見て、見て、自分の好きなスタイルのイメトレをするのも大事であります。
着物って、やっぱり日本人のDNAに深く根ざしている衣服なんだなとしみじみ。日本人なら似合わない人はまずいない。着ると、新しい自分が見えてきます(笑)。そして、そこから先の深い世界が、また楽しい。レッツおキモノ、であります。
やっと秋の気配が感じられるようになった今日このごろ。山の上では、紅葉も始まっているようです。
猫の額の我が家の庭の植物も、不如帰に秋明菊と、着実に秋の花が咲いています。
紅葉の季節は、寒すぎず、暑すぎず、袷で楽しく外出できるベスト・シーズンと言ってもいいかもしれません。
ネットの紅葉特集サイトなどで、見頃をチェックしておでかけ計画を立てましょう。紅葉の名所まで行けなくても、公園の紅葉でも十分に目の保養になります。都内の公園の紅葉は、大体11月中旬以降、見頃は末頃でしょうか。
コーデももちろん紅葉や秋ならではのモチーフで決めていきたいですよね。
よく、紅葉は霜が降ってから、といいますね。
紅葉と言えば鹿。それからリスやドングリなどの木の実のモチーフも可愛い!
私がこの時期使うのを楽しみにしているのは、紅葉の絞りの入った帯揚です。
地紋も紅葉なんですよ~。結び目のところに丁度うまく紅葉が出せるとすっごく嬉しいのです(自己満足)。
こういう「季節限定」のお楽しみは、面倒で贅沢だけど、それがまさに着物の醍醐味なんですねえ。。。
さて、コーデも決まったら、赤や黄色に染まった木々を楽しみ、せっかくなので素敵な着物姿の写真を残しませんか。
桜もそうですが、木の前で写真を撮るのは、結構難しいものです。
高いところにある葉と同じフレームに収めようとすると人物が小さくなりすぎるし、人物をアップにすると木の幹しか写ってなかったり(^^;)
目線のあたりまで下がっている照葉の枝を探して、そっと手を添えてみたり、なるべく紅葉と一緒に写るようにしてみましょう。紅葉が遠景の場合は、カメラマンが少し離れて人物をズームで撮るようにすると、背景はボケますが、人と背景の距離が縮まって見えますよ。
あとは光に気をつけて。木漏れ日の下で写真を撮ると、顔が葉っぱの陰で、まだらになったりしがちなんであります。自然光が一番ですが、あまりに日があたりすぎて顔が白く飛んでしまうようなときは、逆光でフラッシュをわざとたいても、ふんわりと雰囲気のある写真になります。
写真をとる前には、さっと着崩れをなおしてから撮るとあとから写真を見てがっかりしなくて済みます(襟だの帯揚だのがぐちゃぐちゃで何度がっかりしたことか(涙))。
最後にこれは写真スタジオで盗んできた禁断の秘技(というほどでもないけど)ですが、100円ショップなどで紅葉の造花を買って、カメラの前でかざしてとると、背景がイマイチでも超紅葉写真になりますよ~\(^O^)/
※くれぐれも公園などで木の枝を折らないようお願いします(^^;)
じゃあわざわざおでかけしなくていいじゃん? とは言わないで、着物で本物の紅葉狩り、満喫してくださいねっ。
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10/22(火)16時より~11/11(月)まで
「バイヤーおもてなし価格セール」開催!
小紋セール・名古屋帯セール(10-/22-10/31)紬セール・袋帯セール(11/1-11/11)帯揚・帯締め・帯留め・長襦袢(10/22-11/11)期間中
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七五三のシーズンですね。デパートの呉服売場に可愛い子ども着物がディスプレイされていたりして、きゅーんとしてしまう今日このごろ。
七五三は11月15日ですが、日にちにこだわらず前後の土日で祝うことが多いようです。
早いと10月の後半から。ピークを過ぎてからゆっくりお参りされる方も。
このシーズンの土日はお祝いされるご家族も多いので、意味もなく神社を覗くのが楽しみだったりします
(決して怪しいものではない……つもりです……(汗))
三歳の女の子の被布も可愛いし、五歳男子の袴もりりしい。
七歳女子の四つ身の着物を見ると「大きくなったな……」とじーんとしてしまいます。
それがただ通りがかりで全然知らないお嬢さんだったとしても(笑)、親御さんのお祝いの心が伝わって、感動するのでしょう。
レンタルも気軽ですけれど、十三歳まで長く着られる四つ身を誂えたり、お母様やおばあさまの着物を受け継いで仕立て直したりするのも着物ならではの素敵なお祝いになりますよね。
そして房好きの私としては、被布の房や、七歳の女の子が胸にしまっている筥迫(はこせこ)についているおっきな房がとっても気になります!
先日、筥迫の復刻・製作に取り組んでいる「筥迫工房」のROM筥さんにお話を聞かせていただく機会がありました。作り始めたきっかけが「七五三の娘の筥迫を自作したかった」と伺って、感動。筥迫や、つまみかんざしなど手作りでなにか添えるのも母から娘へ、心のこもったプレゼントですよね。
七五三のものは小さいサイズですが、大人の仲間入りをする十三参り以降、成人式、婚礼のときには大きなサイズのものを使います。胸元から、たっぷりの房がこぼれているのを見ると、うっとりします。
折々に手作りで贈ったら、とてもいい記念品になりそう!!
男子は羽織紐の大きな房がポ〜ンと丸くなっているのがこれまたいいんですけども、やはりダントツ女の子の着物のほうが着せる楽しみがいっぱい! 心の底から、女子母が羨ましいな〜と思う季節でもあります(笑)。 さてさて、主役の着物はもちろんなんですが、もうひとつリキを入れたいところが母の着物です(`・ω・́)キリッ 色無地は、子供が主役の行事の時、控えめに母としてお祝いする着物として便利なものです。自分の場合、お宮参りに七五三、卒園式、入学式と大活躍しています。お茶席にも着て行けて、色無地って便利! 1枚あると本当に使い回しのきく着物だなあと思います。 自分の場合は嫁入りのとき、一つ紋付の色無地は袷を三枚、絽を一枚持たせてもらったのですが、色は母に任せたところ、不思議と顔映りのいい色ばかり。母ありがたし、です。 お子さんが七五三を迎える方がいらしたら、お子さんの晴れの日の準備に加えて、色無地のお誂えなどいかがでしょうか。お父様は迷うことなく、是非羽織袴で! 想い出に残る素敵なお祝いの日を迎えて下さいね。
色無地、付け下げ、訪問着……。成長を祝う行事の着物ですから、フォーマルに袋帯で。お約束を守る、というのもカジュアルにはない楽しみが、あると思います。
我が家は男の子がいるのですが、五歳のお祝いのときには、私は嫁入り着物の一つ紋色無地を着ました。本番の七五三のお祝いのときは、神社にお参りだけして記念写真を撮らなかったので、改めて翌年の3月11日の午前に撮影をしました。その日の午後、東日本大震災が起きた忘れられない日の想い出です。
1枚だけ、少し似合わないなあと自分で思っていた色のものがあったのですが、40歳を超えたらこれがまた似合うようになってきました。逆に若い頃そればかり着ていたものが少しあわなくなってきたり。色無地は、その色1色勝負ですから、余計にあう色あわない色がはっきりするのかも。
あと、生地の光沢や地紋も、実は重要な要素のようです。同じ色でも、綸子とちりめんでは、違って見えますよね。若い頃は光沢のある綸子が、年齢を重ねるとふんわりとした縮緬のやさしい光が肌を綺麗に見せてくれるようです。
自分で選ぶときは、実際顔にあてて選びたいもの。いち利モールの「さわって選べる」システムは色無地に限らず、いいシステムだなと思います。
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11月24日(日)銀座にて
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すっかり秋めいてきた今日このごろ、袷のシーズン到来ですね。
やっぱり手持ちが一番多いですから、どれを着ようか今から楽しみです!
さて、本日の「オトナの着物生活」ですが、子どもの着物のお話です。
先週末、子どもと一緒に「こども日本文化体験」(NPO法人ZEROキッズ主催)に参加してきました。
1年を通して「和」に親しもうということで、4月から浴衣着用でいろんなワークショップにチャレンジしています。
今回は茶道だったのですが、浴衣姿でお茶をいただいたり、お運びをする子どもたちの可愛さときたらもう! 水屋でお手伝いをしていたのですが、終始頬がゆるみっぱなしでした。
子どもたちも、あま〜い練り切りの後のお抹茶を、ちゃんと飲みきっていましたよ。
他にも書道や和太鼓、坐禅に落語に百人一首などがあり、我が家は2年目の参加ですが、最初は落ち着いて座っていられなかったうちの息子(会場脱走の前科もあり(;;))も、回を重ねるにつれて落ち着いて参加できるようになってきました。
自分のコーデは、水屋のお手伝いなので単衣の鮫小紋に、母にもらった八寸の帯。おばあちゃんにも孫の姿が見せたいなと選びました(見えるわけじゃあないんですが、なんとなく(^^;))。
で、子どもの方は、そろそろ涼しくなってきたので、コーマ地の浴衣ではなく厚手の木綿の浴衣を出してきたのですが、半年着ていなかったらもうつんつるてん。手や足がにょっきりです。あわてて揚げを伸ばしました。
子どもの着物には、すぐ成長する子どものために「揚げ」というものがあるんですね。揚げを小さくとれば、袖丈も身丈も伸びて、長く着られるように作ってあります。毎回揚げを調整するたびに「着物ってよくできているなあ」と感心しきりです。
「揚げ」は、肩の部分と腰の部分をつまんで縫って、丈を調節するとともに、羽織るだけで子どもが簡単に着られるように工夫されているもの。袖丈を調節する「袖上げ」というのもあるそうです。
肩の部分の揚げがついていると、子どもの可愛らしさが引き立ちますね。この揚げをするのは子どもの間だけ。女の子は十三参りを済ませたらもう肩あげをしないそうです。「肩揚げを下ろす」という言葉には、童女が成人するという意味があるのだそう。
今は13歳でも身長が高い子も多いので、揚げが取れない場合もあるようですが、十三参りではじめて大人の着物に袖を通す女の子のに肩あげがついているのは、成人式の振袖とは違ったなんともいえない初々しさがありますよね。
でも、この「揚げ」の調節、面倒くさいんですよね(^^;)じっとしていない子どもの裄を測るか、着物を羽織らせて何センチ伸ばすか決めて、解いて、縫って……。正式な縫い方は、和裁をきちんと習わないと解らないのでは。
なんですが、もともと揚げが付いている場合は、何センチ伸ばすか決めたら、その半分の長さの部分を、もともとの揚げから測って、同じように縫って、あとはもとの揚げを解けば簡単に伸ばせます。
腰揚げのダーツも、これなら簡単なので、私も普段着はざくざく縫いで自分でやってしまいます。お古をいただいたら、この逆で詰めればOK!
でもここでちょっとまた盲点があって、腰紐も腰揚げを伸ばしたら、下につけかえないと、帯で隠れなくなっちゃうんですよね。今回、忘れて思いっきり兵児帯の上に白い腰紐が見えてました@息子 スマン。大体前日にあわててやるのがイカンのですが(反省)。
浴衣だけでなく、ウールや正絹の着物でも同じですから、着る回数は少なくても揚げを伸ばせば1枚の着物を2、3年は着られます。機会があったらぜひぜひお子様にも着物を着せてあげてください\(^O^)/ 礼装は窮屈かもしれませんが、普段着の浴衣やウールだったら汚しても自宅で洗えるし、兵児帯なら苦しくないし結ぶのも簡単だから、気軽に着られますよ。親子で着物もいいですよね〜。
洋服よりちょっと動き辛いせいか、子どもが楽に着られるように工夫してあげるのも大事です。
草履がなければサンダルだっていいし、襦袢じゃなくてタートルネックなどにしても。
下着はスパッツをはかせると、はだけても親も本人も気楽(^^;)。不思議なことに、何度も着て慣れてくると、はだけなくなってきます。きっと、実際着ることで着物の所作を覚えるんですね。
折角の素晴らしい日本の知恵が詰まった着物は伝えていかないともったいない。着物にもっと親しんで、着物が好きなキッズが増えると、日本の文化の未来は明るくなる!
あとなによりも、日本の子どもは着物姿が似合います(笑)ほんとに可愛いんですよね。もっともっと着物キッズが増えるといいと思うわにこでした。
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