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夏の洗える着物が進化してるゾ☆の巻  ~着物大好きコミックエッセイスト 星わにこ連載コラム「オトナの着物生活」~

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 梅雨寒の日が続き、着物も洗える着物の出番が多い今日このごろです。着心地は正絹が抜群によいのですが、歩く距離が長かったりするとついつい洗える着物に手が伸びます。

 普段着だったらもう、浴衣にうそつき衿で着物風に着てしまったり。最近の浴衣はぱっと見着物と区別のつかないような柄ゆきのものも増えていて、素材も綿以外のものなど、浴衣ですというと驚かれるものも。あまりこだわらずにどんどん気温や天気にあわせて着ています。

 最近愛用しているのが、竹繊維のものやセオアルファなどのポリエステル素材。レーヨンやポリエステル素材のものは以前に比べると格段に進化していて、「夏用」と言われるものは特に涼しくなってきている気がします。綿麻や麻よりも落ち感がよくて愛用しています。

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 なにより、いいなと思っているのはシワになりにくいこと。天然の素材に比べて多少手荒に扱ってもヘイキな気がしています(当社比)。そして洗うと乾きが早い&ノーアイロンでオッケー。これが本当にラクチンなんです。昨年購入したいち利オリジナルの洗える夏着物も昨年はヘビロテでした。

 丁寧に手入れしたり、ゆったりした時間を持つのも着物の魅力のひとつではありますが、そればかりだと面倒になっちゃって手が伸びなくなるということもあります。着たいときにサっと気負わず着られるものがあるというのは有難いですね。それが私にとってはポリ&うそつき衿でしょうか。

 しかも、麻や綿のものよりちょっとだけよそゆき顔なのも気に入っています。色柄も鮮やかでキレイなものが多いですね。逆に、もうちょっと落ち着いたものが増えてもいいかな〜と思ったりしています。

 むかーし買ったポリ着物などはやっぱり着てみるとゴワゴワ落ち着かなかったり暑かったりするので、もしそんな経験をして「ポリや合繊はだめ!」と思っていらっしゃる方がいらっしゃったら、新しい素材のものにぜひトライしてみていただきたいなと思います。進化してますよ!

 肌着もおなじく、夏涼しい素材のものもたくさん出ています。綿は着心地はいいのですが、汗で濡れてしまうとそのままで、かえって体が冷えてしまったり着物に汗ジミを作ってしまうことも。速乾性のあるポリエステルの肌着のほうが、着心地も機能性もよかったりします。

 このあたりは、本当にお好みなのでどちらを選ぶかはそれぞれだと思いますが、どちらが絶対いいというわけではなく、それぞれの長所短所を把握して自分で選べばよいのではないでしょうか。

 私も、気分やTPOで使い分けをしています。選択肢をたくさん持っておくのは悪いことではないと思います。逆に、自分はこれ、と決めてしまってそれでシンプルに着るのもアリ。

 でも、気がつくと進化してグンっとラクになったり便利になったりしているものもあります。世の中だけじゃなく、一見変わらないように見える着物も同じこと。いろんな素材を面白がってトライしてみるのもいいものですよ!

着物を着る回数をこなすと見えてくること☆巻 ~着物大好きコミックエッセイスト 星わにこ連載コラム「オトナの着物生活」~

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 東京は梅雨入り、雨の日と天気の日の気温差と低気圧に翻弄されているわにこです。

 書類を整理していたら、8年くらい前に着物好きとして、新聞に取材された記事の切り抜きが出て来たんですが、その着姿を見てものすごいショックをうけたんです。

 なにがって、衿は詰まってるのに広衿が開いてるわ、おはしょりはぶわぶわだわ、髪型もボサボサで、全体的になんじゃこりゃ! でも、当時は「自分は着物が着られる。エヘン!」くらいに思ってたし、着姿に問題があるとか思ったこともなかったんですよね。いやこれは、取材してくれた記者さんも着物を着る方だったのに、ちょっと手直ししてくれなかったものかと逆恨み(?)しそうになったり。

 その頃は、いわゆる「着物警察」のおばさまに「ちょっとアナタ」と直されることもあったけど、そりゃ声もかけたくなるわなあ、と思ってしまう姿でありました(苦笑)。

 思い返してみると、その頃は本当に自己流で、ちょっとだけ習ったりしたことはあるけどあとは本で独学。当時はyoutubeなんかで動画が見られる時代でもなかったし、だいたい毎回着付に2時間とか平気でかかっていました。

 そもそも着る回数自体も少なかったですし、毎回悪戦苦闘というかんじでした。大体、着物で力を使い果たして、作り帯のお世話になることばかり。それでも「自分で着られる」と、いろんなところにお出かけしていたのは我ながら偉いなあと。

 だって、下手だから着ない、と諦めてしまっていたら、そこで試合終了。下手でもなんでも着てでかけて、着崩れたりうまくいかなかったりもして、気をつけるようになったり、所作も身に付いたりしたことで、今があるわけですから。

 いや、今があると言っても、まだまだ修行中なれど、人様に教えることも増え、着る時間も1520分あれば着られるようになり。やはり着た回数に、着姿は比例するんだろうなと思います。

 でも漫然と着ると、やはり上達はしないし、自分がそれでいいと思うと変わらない。常にこうしたらああしたらと、自分にあったやり方を探す人は、どんどん綺麗になる気がします。

 回数をこなして、ある程度着られるようになってくると、達人の言っていることが理解できるようになってもきます。レベルに応じて理解力が上がるというか‥‥。なんでもそうかと思いますが。

 同じ日に、久々に着付のDVDを見たら、以前は着る方法を追って見ていたのが、どうしてそこでそうするのかということや手さばきの大切さが初めて理解できた気がしました。先生のすごさも。

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 新聞に載っている自分が、その着姿に疑問を持たなかったように、とにかく順番を守って着るだけが精一杯のときは、その先に神経がいかないよなあ〜としみじみ。

 その人なりの着姿でいい。好みもあるし、みんな同じじゃつまらない。もっと綺麗に着たいとか、こんな風に着たいと思ったときには、教わったり研究したり、そして回数をこなして、所作も身に付けば着姿もこなれてくる。

 あと、どんなに「これがいいわよ」と言われても、それのなにがいいか理解できるところまで自分がいっていなければ、馬の耳に念仏ですよね。おばちゃんになった今になって「ああ若い時もっと勉強すればよかった」と思うけど、若い時は遊びたかったみたいな(笑)。ちょっと違うか。

 着物の着方の正解はひとそれぞれ。洋服と同じように構えずに自分がいいと思うように着られたらいいんだよな、と思います。

 幸い、私の周りにはその着姿についてけなしたりする人もいなかったため、私も着物を着ることが嫌いにはなりませんでした。

 とはいえなあ‥‥‥記事になってたくさんの人の目に触れる時はそれなりにちゃんとしたほうがいいし、知ってる人はちょっと直してあげるといいよね‥‥なんて、写真を見ながら思うわにこでした。

できたての和菓子でお抹茶をいただく贅沢☆巻~着物大好きコミックエッセイスト ほしわにこ連載コラム「オトナの着物生活」

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西荻窪の一欅庵という昭和8年に建てられた登録有形文化財の素敵な建物で、「和のくらし展」というイベントがありました。

 もう6年ほど続いている、素敵な出展者さんの着物や和のモノコトに触れられる素敵なイベントです。折りにふれてはお邪魔しているのですが、このところばたばたで2年ほどご無沙汰していました。久々に伺う一欅庵は、門の脇に立つ大ケヤキも懐かしく、中に入るとふうわりと迎えてくれるような優しい雰囲気に満ちていて、思わずただいまーと言いそうになりました。

 この建物は、宮大工さんによる素晴らしい細工がここかしこに残っていて、とても凝った作りになっています。お庭も緑に溢れていて、今は作られていない板ガラスの建具に色が揺らいで映って、本当に美しい空間です。

 そんな建物の一角にお茶室があり、今回はそこで催された「歌舞伎茶会」に参加してきました。和三盆恵菓さんが和菓子を目の前で作ってくださるのをいただき、それを鳴海彩詠さんのお点前でお抹茶でいただくという贅沢な茶会。和三盆恵菓さんが松本幸四郎さん襲名の記念の和菓子にあうコーヒー「煎」にあう「勧進帳」の世界を映す和菓子コンテストの受賞作「瀧の水」を作り、できたてをいただきます。

 鳴るは滝の水、鳴るは滝の水、日は照るとも絶えずとうたり‥‥義経を逃がすため、富樫の前で弁慶が「延年の舞」を舞う場面に因んだもの。

 美しい手さばきでスッスッと色の違う餡があわせられ、包まれ、形づくられ‥‥‥あっという間に美しい、舞扇を模した紅白の練切が出来上がります。

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 餡の材料や、どうしてその形に作るのかなど、説明しながらよどみなく動く職人さんの手。無駄が一切なくて素晴らしいの一言。それはそれは美しくて、さながらお点前を拝見しているよう。見惚れてしまいました。製糖会社で和三盆作りに携わり、その後和菓子職人への道に飛び込んだ和三盆恵菓のご主人、頼富さん。虎屋で10年修行され、越谷でお店を構えられました。昨年オープンしたばかりですが、贅沢に和三盆を使ったとびっきりの和菓子で今注目を集めています!

 できたてで水分が飛んでいない練切は、やわらかくほどけてなんとも言えない美味しさ。そして優しく、でも豊かな風味。こんな美味しい練切を食べたことがあるだろうか? いやない!と断言しちゃうほどの美味しさでした。

 お干菓子の和三盆も、えっ?というほど優しく口の中でほどけていきます。こんな食感初めてかも。

 お茶は茶箱でのお点前で、あえて白拍子のような髪型の彩詠さんが「舞の白」というこれまた舞に因んだ名のお薄を点ててくださいました。ほうっと口の中に広がる風味がたまりません。

 お道具立ても素敵で、茶室の開け放った窓から入る心地好い緑の風とともに、ザアッと弁慶の舞のシーンが浮かぶような。逃げてー義経逃げちゃってー!そしてこの後六方飛びだな〜なんて想像して、ちょっとワクワク。

 本当に贅沢で、素敵なひとときでした。

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私も、「瀧の水」というお題にあわせて、帯まわりは瀧をイメージしたコーデで。こういうところは本当に自己満足の世界なのですが、参加する楽しみのひとつ。他のお客様のお着物コーデを拝見するのもこれまた楽しみなのですよね〜。

 あまり時間がなくてゆっくりできなかったのが残念でしたが、また秋にもイベントがあるそうなので参加したいな〜と思っております。

 個人的なことですが、この2、3年、なんだかいろいろありすぎて、お茶をゆっくり楽しむなんて余裕も忘れていた気がします。引越しも一段落してちょっと心に余裕ができてきたのかも? なんて、懐かしい場所と変わらぬ笑顔に会えて、リラックスできた週末でした。

 一欅庵は、イベント開催時は中に入って見学することもできます。今週末は西荻窪のチャサンポーというイベントで開放されていますよ。本当に素敵な場所なので、教えたくないくらい(ええ〜)ですが、機会がありましたらぜひ足を運んでみてください!

憧れの白大島の単衣で初夏の妄想コーデ巻~着物大好きコミックエッセイスト ほしわにこ連載コラム「オトナの着物生活」

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 もう5月から単衣でいいよねーと言いつつ、気温が上がったり下がったりでまだまだ袷も仕舞いきれない今日このごろ。この時期よく袖を通すのが大島紬です。ツルリと滑るような光沢のある南の織物は、触ると少しひやりとして、少し暑い日にも涼感を呼んでくれます。

 単衣といえば憧れなのが白大島。大島紬には大きく分けて4種類の染色方法があります。

藍大島:藍染めの糸で織られたもの
泥大島:テーチ木泥染で染めた黒い糸で織られたもの
色大島:染料で様々な色に染めた糸で織られたもの
白大島:白い糸に絣模様を入れて織られたもの

 大島紬と聞いてぱっと思い浮かべるのは泥大島かもしれません。独特の艶のある黒さが美しい。それに対して、白い地色に淡く華やかな模様が織り出されている白大島は、これまた独特の光沢と張りがありとても美しいもの。さわやかで、単衣に理想的ではないでしょうか。

 色が薄いだけに、普段着とはいかないところがまた今日はお洒落するぞ!という日にピッタリ。日傘をさして、おすましして出かけたくなるような着物です。

 今回の妄想コーデは美術品のように精緻な織で有名な「都喜ヱ門」の白大島を選んでみました。なにしろゴージャス感漂う着物ですから、洒落袋帯でどーんと重厚感漂うパーティコーデもできますが、今回はあえてさらりと、マチネの観劇に行くようなイメージで軽めのワンピース風コーデを目指してみました。

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 帯はさわやかな色あいの米沢の八寸で、緯糸に和紙を織り込んだざっくりとした地風で、単衣の季節にもピッタリです。帯締めはメノウの石を組み込んであり、帯留をしているようにも見えますね。

 衿には青い小花のレース、帯揚もブルーでさわやかにまとめてみました。せっかく白大島で決めるので、小物も懲りたいところ。レースのハンカチや山葡萄の籠バッグ、日傘や扇子で夏を意識してみました。

 ふう〜こんなコーデが似合うようになりたいわ〜。夏の着物は薄手なので思ったよりも体のラインが響きやすいです。冬の間に大事に貯めた脂肪を今のうちになんとかしなければ‥‥えっ、遅いですかっ!

 さわやかな新緑の風を感じたい妄想コーデでした。

ひかりの茶会で見た「もてなし」と「しつらい」の茶の心の巻~着物大好きコミックエッセイスト ほしわにこ連載コラム「オトナの着物生活」

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 GW明けは急に季節が巻き戻ったように寒くなってしまいましたね。ずっと仕事だったGWも終わり、ほっと一息のわにこです。

 ゴールデンウイークは東京キモノショーというイベントにお仕事で入っていたのですが、私の楽しみは「ひかりの茶会」という、会場内で催されている星霜軒主催のお茶会に参加すること。

 イベントが始まってから3年目、毎年違った趣向でお茶の新しい可能性を見せてくださる素晴らしいお茶会なのですが、かしこまらず、押し付けがましくなく、アートな空間装置、はっとするような美しいお道具としつらいと、美味しいお菓子とお茶を楽しめるのです。

 お茶の世界は、決まりがうるさいし知識がないからと敬遠する方が多いですが、そんなことは気にすることなく、ひたすらに美しい空間と、お茶を楽しめる場。毎回、しかも毎日書も花もお点前もお菓子もお茶も変わり、そのときの出会いを大切にする、一期一会とはこういうことかと感動し、行ける日は時間を見つけて通わせていただきました。

 今年は、錆和紙のアートや銀色の球体が浮かぶエントランスをくぐり、青い光の待合で時間を過ごしたあと、宇宙ステーションを思わせる円形のトラス構造に、美しい宇宙の色を思わせる絞りの反物が45反かかっている中に設えられたお茶席に案内されました。

 毎日テーマが変わるのですが、私が特に感動したのは3日目の「星」のお席。自分の名前が星だから、というわけではなくです(笑)。

 茶箱から、大切な思い出の品を取り出すようにお道具が取り出され、お点前がはじまる。BGMはラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」。お茶でBGMがかかるなんて、新鮮ですが、よりドラマチックにお茶の世界に入って行けるような気持ちがしました。

 美しい銀河のような主菓子をいただき、お茶をいただきながら、松浦ひかり先生、吉森宗浩先生のお話に耳を傾ける。わかりやすく、やさしく、お茶の世界に誘われます。

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「星」の席のテーマは、亡き人に想いを馳せる。星になった人と今を生きる人が宇宙に浮かぶ野点の席で出会う‥‥。星霜軒の名の由来ともなった吉森先生の宇宙物理学者のお父様や、亡きお母様にお茶を点てお供えし続けたという日々椀のお話を伺いなら、私も、今は亡き大切な人や猫たちを思い出していました。

 それぞれの、大切な人を思い出し、お茶をいただく。それはまるで、あの世もこの世も関係なくまるで亡くなった人がニコニコ同席してくれているような。今いるこの空間が、この世ではないようなそんな感覚を覚えました。

 辛い思いや、悲しい想いもあるけれど、茶箱にはたくさんのものは詰め込めません。大切で、楽しくて、美しかった思い出だけ詰めこんで、ときどき取り出して、語らって、また仕舞って‥‥。

 そんな風にできたらと思ったら、ぽろりと涙がこぼれました。年ですかねー。
そして私も、いずれは星になり、この肉体から解き放たれて自由になれる。誰かが思い出してくれたときは、ニコニコの笑顔を思い出してくれるように‥‥生きていきたいなあと思いました。

 お茶のお稽古をしていると、うまくできたとか手順が守れたとかそんなことばかり気にしてしまう自分がいますが、それは修練を積むしかなく、そこよりも、もてなしの心を持つことのほうが本意なのだなと改めて思う、素晴らしいホスピタリティ溢れるお茶会でした。

 他の日も、テーマにそったBGMとお点前のコラボが素晴らしく、特に2日目のボレロの勇壮なメロディが流れる中、5人の男性がシンクロしてお点前をするという超絶カッコイイお茶席、残念ながら入れなかったのですが目撃した皆さんから興奮気味の報告を伺いました!見たかった!

 最終日はTime to say goodbyeを聞きながら、8人でのお点前、またお客様から2人入って総勢10人で盆略点前を見せていただき、一期一会、別れと旅立ちを想い‥‥。本当に素晴らしいお茶会に参加できて、感謝の気持ちで一杯です。星霜軒では月釜も開催していらっしゃるので、いつか参加してみたいと思っております。

 お茶はおもてなしとしつらいの総合芸術だということ、守るべきものと時代にあわせて変わっていくものがなければ、どんなに素晴らしいものでも続いて行くことはないということ。ただ、遊べばいいということでもなく、基本を踏まえたうえで自由に羽ばたく凄さを思い知った気がしました。

 東京キモノショーでは本当にいろんな着こなしのトルソーとそしてお客様がいらして、着物に関しても、そんなことを思ったりしたのでした。いろんな好み、いろんな方向を見たり触れたりすることで自分の好みもまた化学変化を起こして、変わったり、戻ったり。それもまた楽しいものです。こうでなくてはならない、ということはない。そして、他を否定することはしたくない。という思いを新たにした5日間でした。

ゴールデンウィークは単衣でおでかけ!の巻~着物大好きコミックエッセイスト ほしわにこ連載コラム「オトナの着物生活」

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 ゴールデンウイーク中、皆様はどんなご予定でしょうか? 平成最後の1年に突入したと思うと、1日1日を大切にしないと、とか、なんにもしてないなーという焦りとか、はわはわした気持ちになったりもして。

 旅行やおでかけに、着物ででかけたい!と思うけど、東京はもう真夏日が続いております。24度超えたら単衣、というのをひとつの目安にしているのですが、もう4月から単衣まくりです。真夏日には単衣だって暑いくらいですよね。私は少しでも涼しく着られるよう、うそつきを使っています。


 着物は身八つ口(袖の付け根)が開いているし、着てしまえば意外とそんなに暑くもないものです。建物や乗り物の中は空調も効いているので、大丈夫。逆に、暑いからと肌着等を省きすぎると、汗が直接着物にいってしまうので、汗とりは必須になります。

 その辺のバランスを差し引きしながら、天気予報と相談。最近は突然の雨などもあるので、ちょっと怪しいなと言うときは、薄いコートと晴雨兼用の傘を持っていきます。

 このところ、毎年ゴールデンウイークにはきものイベントに参加しているのですが、今年は日本橋で今日から始まる「東京キモノショー」。アイコンにもなっている、宇山あゆみさんの人形が今年は中原淳一の世界とコラボ。めちゃくちゃ可愛いです。

 そして私がなんといっても楽しみにしているのはキモノスタイル200という、マネキンでの着物展示です。着物は、やはり着るものです。実際にマネキンが着ているコーディネートを見るのはとても楽しいもの。反物や平面で見るのと違って、生きている着物と会話ができるような気がするのは私だけでしょうか。

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 会場に並ぶたくさんの着物や帯とおしゃべりしながら(心の中でです、心の中で(笑))ぶらぶら歩くだけでもとっても楽しいんですよ。バラエティに飛んだコーデの中からきっと好みのものが見つかるはず。また、え〜っ!こんなのもあるんだ!という驚きも隠れているはずです。

 毎年趣向を凝らしたお席が楽しみな、ひかりの茶会もあります。お茶は堅苦しい、敷居が高いと思っている方も、一度体験してみていただきたい素敵な世界です。今年はステージが中心ということで、それも楽しみですね。ファンションショー、アート展示やワークショップも充実しています。黒留ナイトもありますよ。東京キモノショーのすごいなと思うところは、伝統から最先端まで、いろんな着物のスタイルが一気に体験できるところかなと思っております。

 私自身も着物を着るようになって本当に決まりを守って、白衿白足袋ばかりで着ていた着物。でもそれ以外の素敵でカッコいい着こなしやスタイルに触れて、これもいいんだ、あれもいいんだと目からウロコがいっぱい落ちて、楽しみ方が広がりました。

 着物は興味があるけど、決まり事がいっぱいありすぎて、ちょっと‥‥という方にもぜひ見ていただきたいイベントです。

 私も相変わらず、好きなので白衿白足袋が中心だけど‥‥。それしか知らないのと、たくさんある中からそれを選んでいるのでは、違うと思います。絶対そうでなくてはならない!という思い込みが外れると一気に世界が広がりますよ〜! 私も会場でウロウロしているので、見かけたら声をかけてくださいね!

 ゴールデンウイーク、着物に関連したイベントや場所はもちろん、着物はこうでなくてはいけない、こういうこところにしか着て行けない、というそんな思い込みも外して、いろんなところにおでかけしてみてはいかがでしょうか。

えり芯の収納☆空き缶を使うと便利でしたの巻~着物大好きコミックエッセイスト ほしわにこ連載コラム「オトナの着物生活」

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 4月からいきなり真夏日になったかと思うと肌寒かったり、本当になにを着ようか迷ってしまいますね。なんかオールシーズン着られる衣服内温度調節付きの着物インナーとか開発されないかしらとか思ってしまうわにこです。

 皆様えり芯の収納はどうされていますか? つい引き出しの中に結構ずさんに放り込んでおいて、折れてしまったりペコペコさせてしまったりしていませんか? え、私だけですか?

 えり芯はまるめておくと、折れずに綺麗に収納しておけます。

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 以前は輪ゴムや髪ゴムで留めたりしていたのですが、輪ゴムは頼りない時もあったり、いい加減な私はゴムをどこかにやってしまうことも多く、着物クリップで留めておく方法に落ち着いていました。でもやっぱり、クリップが手近になかったり(どんだけモノの管理が苦手なんだか)。

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 クリップ留め形式は、持ち歩きにもとっても便利で気に入っているのですが、引き出しに入れると横になってしまったり、なんか納得いかない形が気になっていました。そこでキモトモに「丸いカンに入れるといい」と聞いて試してみましたよー!

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 おおー!これはスッキリでステキ。すっぽり入ってしまうと取り出しにくかったりするので、ちょっと浅めのカンに入れてみました。

 予備のものや固さの違うものもスッキリ一緒にしまっておけるので便利!

 大体直径8センチ前後のものが扱いやすそうです。あまり太くてもジャマですし、細くてもプラ芯だとクセがきつくつきすぎてしまいます。

 使い終わったガムテープの芯とかデコって使ってもいいかもしれません。ペットボトルを輪切りにしたりしてもよいかもかも。

 これでベコベコの衿芯にはおさらば! 引き出しの中もスッキリ! ですね\(^O^)/

~着物大好きコミックエッセイスト ほしわにこ連載コラム「オトナの着物生活」

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 気温がぐんと上がったり下がったり、着物のおでかけに頭を抱える晩春ですね。桜がとても早く咲いたかと思ったら、一気に初夏の花まで咲いてしまい、いつもゴールデンウイークに楽しむ藤を見ながら、駆け足の季節に驚いています。

 こうなるともう、単衣で過ごしたい。暑いと予報が出るとうそつき衿と、薄手のウールや木綿などの単衣に出動してもらっています。

 でも急に気温が下がることもあるので、日焼け止め兼のアームカバーと大判ショールは手放せません。

 暑ければ暑いで、寒ければ寒いで、悩んでばかりですね(笑)。でもこの四季の移ろいがあるから、日本は美しい。ボケないで済むかも?なんて思ったり。

 木綿の着物はあまり持っていないので、こういう時期に活躍してくれそうな伊勢木綿で、最高気温が23度を超える日コーデを妄想してみました。

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 伊勢木綿は、もう織元が1軒しか残っていませんが、昔ながらの格子柄が大人カワイイチェックのワンピのようでとっても可愛いのです。肩掛けカバンやピクニックバスケットを持っておでかけしたくなってしまいますね。

 八寸の帯に可愛い帯留をつけて、藤やツツジをみながらお散歩したいコーデです。

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 さわやかな初夏の風を感じながら、木綿の着物でおでかけしましょう!(妄想)

卒入学式の着物とおばあちゃんの黒羽織☆の巻~着物大好きコミックエッセイスト ほしわにこ連載コラム「オトナの着物生活」

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 この春は、子供の卒業式&入学式。そしてその間に自宅と仕事場の引越しをするという超ハードスケジュールでした。どうなることかと思いましたが、なんとか荷物だけは運び、ダンボールの中で生活しています。

 そして子供の卒業式&入学式、いろいろバタバタになってはしまいましたが、両方とも子供たちの成長に感無量でした。

 最近は担任の先生だけでなく、卒業生の袴での出席も増えているようで、いろいろ物議にもなったりしていますが、私は華美に装うという視点ではなく、本来の「礼装」という意味を考えてほしいなと思っています。袴も振袖も、本来は華美なもの、お金がかかるだけのものではなく、「礼装」としての意味が大事なのではないでしょうか。

 でも今回は主役の着物のお話ではなく、保護者のことを書きたいと思います。

 式には両方とも着物で出席。卒業式はお天気が怪しかったため、洗える付け下げに黒羽織で。小学校の卒業式は袴の子もちらほらいて、とても可愛かったです。担任の先生も、女性は袴姿でした。本当にキリっとしていて素敵でした!

 一方保護者の着物姿は6年前の入学式に引き続きぼっち。さぞかし目立ってしまった!?と思いきや、袴の女の子のお母さんが「ちょっと袴が落ちて来ちゃったから直してもらおうと思ったのに、見つからなかった!着物でいた?」と言われるくらい、黒羽織を着てしまうと着物でも目立たないようです(笑)

 母がよく黒羽織のことを「ぼろかくし」と言っていましたが、下がどんな着物でも、一つ紋付きの黒羽織を羽織るだけで改まった装いになり、かつ浮き難いのかもしれません。

 昭和40〜50年代は黒羽織が大流行し、学校の式でのお母さんの服装といえば、着物に黒羽織姿でした。私の母も学校行事で黒羽織を着ている写真が残っています。

 私の黒羽織は、その母の黒羽織を仕立て直したもの。母は大叔母の紋付の着物を黒羽織に仕立て直したと言っていたので、むかしむかしの絹なのです。羽織るととろんと体に添って、本当に気持ちがよいのです。

 そのリメイク顛末は以前コラムにも書きましたが、母との身長差もあったため、裄に生地を足したり、いろいろして仕立て直したものなのです。


 中学校の入学式は色無地に黒羽織でした。こちらはもう1人訪問着姿の方がいました! 地域や学校にもよるかとは思いますが、もうちょっと着物姿が増えてもいいのになー!

 スーツも同じかとは思いますが、着物はやはり日本人には格別の意味を持つ気がします。本当に気持ちも改まりますし、「礼装」という言葉の意味が体感できる気がします。

 それから、あとは経済的な面も。私も特にこのために着物を誂えるなんてことはもちろんなく、いい感じに恰幅がよくなってまいった(涙)にも関わらず、25年前に作ってもらった着物をずっと着ております。

 25年前の洋服とかよっぽどでないと着られませんよね。そういう意味では、非常に長く着られて経済的と言えなくもない。そして、上に着ている黒羽織なんて、仕立て直しをしているとはいえ織られてから軽く60年は経っています。

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 そして黒羽織につけている羽織紐は、義母が黒羽織につけていたもの。私の母はもうこの世にはいませんし、義母も遠く離れて暮らしています。でも、こうして母の黒羽織と義母の羽織紐を身につけて、式に出席することで、なにか皆に守ってもらっているような、嬉しく身が引き締まるような気持ちに。

 そして、いよいよ新生活の始まり。

 なんだか怒濤の日々でしたが、入学式に着た着物を汗とばしにかけておいたのを、畳んで畳紙におさめながら、少し落ち着いて足元を固めて、ゆったり生活していければいいなあ‥‥なんて。

 この、なでながら畳んで、いろいろ想いながらする後片付けの時間も着物の特別な時間のような気がします。そしてあのときにこれを着たという記憶も、一緒に仕舞って‥‥。

 さあ、また頑張ろう! と思うのでした。

肩幅が狭く見える!ほっそり着付のコツ☆の巻~着物大好きコミックエッセイスト ほしわにこ連載コラム「オトナの着物生活」

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 まだ4月上旬だというのに、もうすっかり初夏のような陽気で、着物も何をきたらいいか迷ってしまう今日このごろ。単衣の登場時期が年々早くなっているわにこです。

 さて、よく「着物体型」という言葉を耳にしたことはありませんか? なで肩で、胸は控えめ(笑)、ずん胴で‥‥というイメージです。こけしちゃんみたいな体型だと、体が筒状なので、立体裁断・縫製ではない平らな布である着物がきれいに着られるというわけです。

 だから、体の凹凸に補整を入れると綺麗に着物が着られる‥‥というわけですが、着物用のブラジャーやウエスト・ヒップの補整は販売されているけれど、なで肩にする方法はない‥‥と諦めていませんか?

 着方のコツで、かなりこの肩問題が解決するんです。しかもほっそり見えます! 

 美容家のIKKOさんの着物姿の肩、するりと滑り落ちるような美しいなで肩のラインですよね。でもIKKOさんの洋服姿を見るとしっかりと肩幅があります。それを着付で美しいラインに見せているんです。

 その着付のコツとは、首から衿を離すこと。あとは衿を寝かせることです。そして半衿を多めに見せること。要するに、肩に乗っている着物の幅を狭くすることで、肩の幅が狭く見えるということです。

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 この衿を「離す」「寝かせる」ためには、結構衣紋を抜く必要があります。あまりやりすぎると品がなくなってしまうので、気をつけて。

 そして半衿を見せる幅を広くすることで着物の肩幅が狭くなります。先日先輩から衣紋抜きの幅を広くとっているという話を伺いました。それもうまく衿を寝かせる一つの手ですね!

 最近、テレビでドラマや芸能人の着物姿を見ると、肩が張っている人が多いなあ〜頭が小さいからかな? すごく肩幅が広く見えるな〜などと思っていましたが、それは実はピッチリと襟元をあわせすぎている、着付のせいだったのだと気がつきました。振袖は伊達衿を入れたりするので、同じ着付でもこの着物の衿のラインが首から離れるため、そんなに気になったりしないのですが、同じセオリーで着付けると肩幅が広く見えてしまうんですね。

 もし、肩幅が広いから‥‥とお悩みの肩、いえ方がいらしたらぜひこの「衿を首から離す」着方をお試し下さい。肩幅だけでなく、ふくよかさんにもほっそり見えて嬉しいワザですよ〜。あともう一つ。姿勢だけでも随分変わります。肩甲骨を寄せるイメージで、肩を後ろに落として下さい。

 着付+姿勢で、めざせ!ホッソリ肩! ですです。

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